オランダ・ザントフォールトで開催されているDTMドイツツーリングカー選手権。14日に行われた第9戦は、ゲイリー・パフェット(メルセデス-AMG C63 DTM)がポール・トゥ・ウインで今季3勝目を挙げた。
オランダ伝統のザントフォールトサーキットが舞台となるDTMラウンド5。予選からメルセデス勢が上位を争う。
ポールポジションを獲得したのはポイントリーダーのパフェット。0.06秒差でパスカル・ウェーレインが続き、ポール・ディ・レスタ、ルーカス・アウアーも0.3秒差以内とメルセデスがトップ4を奪う。
55分+1周の決勝レース。ホールショットを奪ったパフェットは、ウェーレイン、ディ・レスタを従えレースをリードしていく。
スタートでマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)を交わしたロビン・フラインス(アウディRS5 DTM)は、2周目の1コーナーでティモ・グロック(BMW M4 DTM)もオーバーテイク。5番手に浮上する。
ここ3戦で2勝を含む連続表彰台を獲得しているウィットマンは3周目終わりでピットイン。グロックも翌周にピットへ向かい序盤にタイヤ交換をするストラテジーを選択する。
さらにフラインスも次の周にピットへ。トップ2台のペースについていけないディ・レスタも6周目終わりでタイヤ交換に向かう。
8周目にウェーレインがピットインへ。しかし12秒2と手間取りディ・レスタに先行されてしまう。翌周にパフェットはタイヤ交換へ。クルーも7.9秒で送り出しディ・レスタも前でコースに復帰する。
レース半分を経過し、トップはタイヤ交換を行っていないレネ・ラスト(アウディRS5 DTM)。パフェット、ディ・レスタ、ウェーレイン、ニコ・ミュラー(アウディRS5 DTM)、アウアーの順に。
19周目、上位を争っていたミュラーが曲がり切れずタイヤバリアにぶつかり、セーフティカーが導入される。撤去に時間がかかり、残り12分を切った26周目にレースは再開した。
リスタートでパフェットはポジションをキープ。ウェーレインは、アウアーに交わされ実質4番手に下がってしまう。
上位は僅差のまま55分が経過。ラストはファイナルラップ前にピットインし、パフェットがトップに浮上する。ライバルたちに付け入る隙を見せなかったパフェットはそのまま今季3度目のトップチェッカーを受けた。
2位にディ・レスタ、3位にアウアーが入りメルセデス勢が表彰台を独占。チャンピオン争いをするティモ・グロックは6位、ウィットマンは7位。エドアルド・モルタラ(メルセデス-AMG C63 DTM)は13位とノーポイントで終った。
DTM23勝目を挙げたパフェットは、「この結果に値したよ。スタートも良かったし、すべてをコントロールすることができた。ピットストップも素晴らしかったね。1日で28ポイントを獲得することは素晴らしいけど、明日の日曜日も再び期待できるわけではない。DTMは決して簡単でないからね」とパフェットは喜びをコメント。
2位に入り開幕から唯一連続入賞を続けるディ・レスタはトップにパフェットに21ポイント差のランキング2位に浮上した。
「一貫していることが重要さ。シーズン最後を迎えるまでね」とディ・レスタはコメントしている。