MotoGP第9戦ドイツGPのフリー走行2でエアバリアに衝突したミカ・カリオ。検査で右膝の靭帯に大きな損傷が見つかったためカリオを欠場させることをKTMは発表した。
レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングのテストライダーであるカリオは第4戦スペインGP、第7戦カタルーニャGPに続いて3度目のワイルドカードでドイツGPに参戦。
フリー走行1は25台中24番手タイム。フリー走行2もアタックをしタイムを出していたが、セッション約9分過ぎに8コーナーでオーバーラン。
速い速度でグラベルに入り、ブレーキをかけ速度を落とそうと試みたが止まりきれずエアバリアに激突。意識はあったが、立ち上がることができず担架で運ばれた。
その後、カリオは検査を受け、右膝の靭帯に大きな損傷があることがわかった。手術が必要な状態であることと欠場することをKTMが発表した。
カリオはKTMのプレスリリースで「コーナーの転換でフロントとリヤブレーキを失った。バイクの体勢を戻さなければならず、グラベルに進入していることはわかった。不運にもかなりスピードが出ていたため、充分に曲がりきれずエアバリアがますます近づいてきたのが見えた。すべては1、2秒の間で起きたことで、素早く決断しなければならなかった」と状況を説明。
「曲がることをやめようと試みて、大きな衝突を避けようとしたがウォールに飛びこんでしまった。バイクと一緒にウォールに飛び込んだのでバイクが自分にもヒットした。おそらくそれが原因で膝を痛めた。とにかくスピードを考えるとこのクラッシュは不幸中の幸いだった。本当はもっと悪い状況になっていた可能性がある」
「僕は膝が何か良くないと感じたが、同時に少しほっとした。とにかくこのことは週末にしたかったことではないことは確かだ。以前靭帯を損傷していたが今のところそれほど悪くない。動かすとかなり苦痛だ」
「最初はかなり大きな影響があると思っていたがMRI検査をした時医師は手術が必要だと言っていた。私たちは計画を立てる必要があり、すべてうまくいったら戻ってきたい。今シーズンはオーストリアでのレースが重要でそれまで4週間ある。何が起こるか言えないがグリッドにつく方法があることを願っている」