MotoGP第9戦ドイツGP初日のフリー走行1回目、2回目を終え、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合7番手につけ好発進。走りへの手ごたえを感じているようで、予選でのQ2進出に向け意気込みを見せた。
中上はフリー走行1回目では11番手、2回目では7番手までタイムを更新し、総合ではトップのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)から約0.6秒差の7番手。ルーキー勢トップであることもさることながら、ホンダ勢としてもマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に次ぐタイムをマークした。
「今日は、一日を通じてとてもいい走りをできました。このサーキットはトリッキーなコースで、特にMotoGPでは一筋縄ではいかないので、フリー走行1回目からこんなに気持ちよく走れるとは思っていませんでした」と、中上も自身の走りに満足している様子。
「バイクもとてもよく走ってくれています。フリー走行2回目では、新しいアイディアのセットアップを試し、それがとてもうまく行きました。ベース仕様のバイクと新しいセットアップのバイクの両方がとてもいい状態で、ラップタイムも非常に安定しています」
このままフリー走行3回目までトップ10以内に入るタイムを更新できれば、自身2度目の予選Q2進出が決まる。目標とするトップ10フィニッシュに向け、Q2進出を逃したくはないところだろう。
「まだ初日とはいえ、走り出しのフリー走行1回目と2回目でいい位置につけることができたのは、とても意義のあることです。明日のフリー走行3回目でもこのトップ10圏内をキープし、午後の予選ではQ2へダイレクトに進みたいです」
ここ数戦、決勝レースで不本意な結果が続いている。ドイツGPで、まずは巻き返しの第一歩を順調に踏み出したと言えそうだ。