トロントで開催されているインディカー・シリーズ第12戦。走行初日となる13日は2回のプラクティス走行が行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップタイム。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、総合2番手と好調な滑り出しを見せた。
カナダ最大の都市トロントで開催されるストリートレースのインディカー第12戦。ホンダ勢が初日は上位を独占した。
午前10時40分から行われた45分間のプラクティス走行では、ディクソンが1分00秒7474でトップタイム。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が2番手、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が3番手。
前戦のアイオワで今季初表彰台を獲得した琢磨も好調をキープし4番手。シボレー勢はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の7番手が最上位となる。
午後2時30分からのプラクティス2回目でもホンダ勢が躍動。多くのドライバーが59秒台に突入するなか、トップはディクソンがキープ。59秒0751とひとり飛び抜けたスピードを見せた。
「観客たちが大きな声援をくれるんだ。素晴らしいレースを作りだしていくだろうね。厳しい戦いになると思うよ。今日はレッドタイヤでいいラップを走行できたけど、予選に向けて多くのドライバーがタイムを上げてくるだろうね」とディクソン。
琢磨はディクソンに約0.4秒差の2番手と上々の走り出しを見せ、走行初日を終えた。
「とてもポジティブな一日でした。走り出しからかなり良かったですね。昨年のレイホール・レターマン・ラニガンのセットアップを引き継いで、2018年キット用に構築しました。ポジティブに感じたし、グリップもありました。タイヤは昨年と似ています。トロントのトラック変化も大きく違いました。非常に快適ですし、ボトミングやノッキングが少ないので安全です」
「P1からP2にかけてとても良かったですね。プラクティス2が好みでしたかがラップタイムは非常に僅差。でも前にいることは良いことですね」と琢磨はコメントしている。
3番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。琢磨のチームメイトのレイホールも4番手に続き、5番手にロッシとホンダ勢がトップ5を奪った。
6番手は前戦でキャリアベストの2位を獲得したピゴット。チャンピオンを争うニューガーデンは7番手。
母国レースに挑むカナダ人トリオは、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が10番手、ロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)は13番手に留まり、ザッカリー・クレイマン・デメロ(デイル・コイン)は23番手と最下位となった。