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JTCCマシン10台集結! ホンダコレクションホールで開館20周年記念アンコール展示開催へ

2018年07月13日 18:31  AUTOSPORT web

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1997年のJTCCを争った中子修のホンダ・アコード。無限からエントリーし、チャンピオンを獲得した。
栃木県茂木町のツインリンクもてぎ敷地内にあるホンダコレクションホールでは、今年開館から20周年を迎え、ファンからの要望をテーマにした企画展を多数開催しているが、9月13日~12月10日まで、1990年代に開催されていたJTCC全日本ツーリングカー選手権の特集を開催する。

 JTCCは、1993年まで開催されていた全日本ツーリングカー選手権(JTC)の後を受け1994年からスタートしたシリーズ。当時、BTCCイギリスツーリングカー選手権を中心に世界的に流行をみせていた4ドアのクラスII車両によるスプリントレースだ。

 94年の初年度から、ニッサン、トヨタ、ホンダ、マツダの各メーカーをはじめ、BMWがシュニッツァーとともにワークス参戦。HKSとアンソニー・リードによって速さをみせたボクスホール/オペルと個性豊かなマシンと、個性豊かなトップドライバーたちにより、激しいバトルが展開されていた。

 その後開発競争の激化等もあり、シリーズは1998年を最後に終了したが、このシリーズを通じて培われたノウハウ、またチームのライバル関係等は、その後JGTC全日本GT選手権~スーパーGTに舞台を移し引き継がれている。いまだに当時を懐かしむファンも多いシリーズだ。

 そんなJTCCを振り返ることができる企画展が、9月からホンダコレクションホールでスタートすることになった。テーマはコレクションホールだけにホンダの戦いがメインで、94~95年に使用されたシビックフェリオでの苦闘、そして1996年に投入され、トップクラスの戦闘力をみせつけたアコードの活躍を中心に展示される。

 もちろんそのライバルたちも多数登場し、企画展を盛り上げる。ニッサンでは、1996年に戦ったユニシアジェックスカミノ(影山正彦車)、ザナヴィサニー(本山哲車)、97年のザナヴィカミノ(本山車)、トヨタは1998年のアドバンエクシヴ(土屋武士車)、アドバンチェイサー(土屋圭市車)、エッソ・トムスチェイサー(関谷正徳車)が登場。各メーカーとも車体サイズや空力のアドバンテージ、駆動方式等で試行錯誤した歴史を見ることができるはずだ。

 ツーリングカー好きにはたまらないこの企画展。ぜひお見逃しなく。

ホンダコレクションホール開館20周年記念リクエスト展示
アンコール 『34連敗からの挽回劇~JTCCシビック&アコード挑戦記~』
・展示期間:2018年9月13日(木)~12月10日(月)
・展示場所:ホンダコレクションホール 3階中央エリア、3階北棟
・営業時間:9:30~17:00 (曜日によって異なる)
・料金:無料 (別途入場・駐車料金がかかります)
・協力:トヨタ自動車株式会社・日産自動車株式会社・横浜ゴム株式会社 (五十音順、敬称略)

展示車両
・ホンダ カストロール 無限 シビックフェリオ(中子修/1995年)
・ニッサン プリメーラ ユニシアジェックス カミノ(影山正彦/1996年)
・ニッサン ザナヴィ サニー(本山哲/1996年)
・ホンダ カストロール 無限 アコード(中子修/1996年)
・ホンダ ジャックス アコード(服部尚貴/1996年)
・ニッサン プリメーラ ザナヴィ カミノ(本山哲/1997年)
・ホンダ カストロール 無限 アコード(中子修/1997年)
・トヨタ アドバン チェイサー(土屋圭市/1998年)
・トヨタ アドバン エクシヴ(土屋武士/1998年)
・トヨタ エッソ トムス チェイサー (関谷正徳/1998年)