2017/18年の第4シーズンをもってABBフォーミュラE選手権での活動を終了するルノー・e.ダムスは、7月14~15日に行われるニューヨークE-Prixで有終の美を飾りたいと語った。イギリスのモータースポーツサイト『MOTORSPORT WEEK』が報じている。
フォーミュラE創立初年度の2014年から参戦を続けているルノーは、通算14勝を獲得したほか表彰台を10度獲得。これまで3度のチームチャンピオンと1度のドライバーズチャンピオンを手にしている。
しかし、この第4シーズンではここまでの10戦で1勝もできておらず、チームランキングではトップと120点差の6位とチャンピオン経験チームらしからぬ戦いを強いられている。
ドライバーのセバスチャン・ブエミは週末に控える最終戦ダブルヘッダーでは優勝だけを目指して戦っていくと意気込みを語った。
「去年、ニューヨークE-Prixには出場できなかったから、最高のロケーションで行われるレースを楽しみにしている」とブエミ。
「今週末でルノーのフォーミュラEにおける戦いは区切りを迎えるし、チームメイトのニコ(プロスト)と戦うのも最後だ。自分たちのやり方でレースを終えられるよう全力を尽くすよ。目標は明確で勝利を手にすることだ」
このニューヨークE-Prixでe.ダムスを離脱するプロストは「ルノーがフォーミュラEでの活動を始めたときから、活動をともしてきた。これまでの全レースを彼らと戦ってきたし、この4年間を最高の形で締めくくりたい」とコメントしている。
今季は苦戦を強いられたルノーだが、パワートレインを供給しているテチーターはドライバーズランキング、チームランキングともにトップにつけており、チャンピオン獲得を目指してニューヨークE-Prixに臨む。
なお、2018年末開幕の第5シーズンからはルノーに代わる形で、ニッサンがフォーミュラEにワークス参戦を開始する。