2018年のMotoGP、シーズン折り返しとなる第9戦ドイツGPに向け、LCRホンダ・イデミツの中上貴晶が意気込みを語った。
中上は第6戦イタリアGP以降、苦戦を強いられておりポイント圏内でフィニッシュできてない。前戦オランダGPではリヤタイヤのグリップ不足に苦しみ、13番グリッドスタートから19位フィニッシュに終わった。
第7戦カタルーニャGPのように、予選ではQ2進出を果たすなど好走をみせているが、その流れを決勝につなげられず、いまひとつ波に乗れていない感がある。
ドイツGPで中上は表彰台獲得こそないものの、Moto2参戦時代の2016年には予選ポールポジションを獲得している。中上自身も「過去2年のMoto2でもいい走りをできていたので、好きなコース」だと語っており、このザクセンリンクで復調の鍵を握りたいところだろう。
「レイアウトはかなり特徴的でトップスピードが決め手になるコースではなく、ラップタイムはかなり接近すると思うので、きっと僕たちにもチャンスがあると思います」
「コース全体の90パーセントが左コーナーで右コーナーは10パーセント程度で、右側のフィーリングをつかむことが難しいため、しっかりとセットアップを煮詰めていくことが重要です」
「僕のライディングスタイルに合ったコースだと思っていますが、金曜の走り出しからしっかりとセットアップを積み上げ、土曜のフリー走行3回目では予選の好順位をねらえる状態に仕上げたいです」
このドイツグランプリでシーズンも折り返し。MotoGPは8月第1週目に開催される第10戦チェコGPまでサマーブレイクに入る。
中上は7月末に鈴鹿サーキットで開催される鈴鹿8時間耐久ロードレースのテスト参加のために日本とヨーロッパを往復しており、ハードなスケジュールをこなしているが、ここが踏ん張りどころ。いい形でMotoGPの前半戦を終え、シーズン後半につなげたい。