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【ブログ】怒涛の3連戦とワールドカップで寝不足の日々……/F1自宅特派員レポート

2018年07月13日 10:31  AUTOSPORT web

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こっちにもゴリラ
好評連載中のホンマさんの自宅特派員レポート。今回はフランス、オーストリア、イギリスの3連戦をまとめてレポート。
 F1とサッカーのふたつを追いかけてた方々は翌日の仕事にだいぶ差し障ったのではないでしょうか??とはいえ、もうフランスGPがどんなレースだったか忘れ……。

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3連戦後のこんにちは、自宅特派員のホンマです。
めくるめくヨーロッパGPに加えての、毎夜のサッカー観戦に、みなさん体調くずされてはいませんか?
いや本当に、年寄りの夜ふかしは駄目、絶対。

肌の調子は悪いし、えびせんで歯は取れるし、整骨院で隣のおばあちゃんより体かたいって言われるし。
いいことがひとつもありません。ひとつも、ありません。
……うっうっう。

この3連戦の間に、大きなF1ニュースがありました。

レッドブル・ホンマ!、いやちがうレッドブル・ホンダ!
きたーー! 噂は本当に本当だったのか。

今から来年が楽しみでしかたがありません。

そうそう、わたくしホンマが初めて買った車はホンダ製。
小さなかわいい相棒と、夜な夜な支笏湖(しこつこ)へと繰り出しておりました。
(※札幌市民は、ある年頃になるとなぜか支笏湖へ行く習性がある)

……あの頃のわたしは、ちゃんと右折できていた。

母さん、わたしはいつから右折ができない女になったのでしょうか。
毎年言っているけれど、今年こそ路上練習をしたい。(もう7月)
ただ今、仏のような広い心を持つ先生募集中です。

ブーちゃん、マクラーレン辞めるってよ!
な、エリック・ブーリエ氏のマクラーレン解任にも驚きました。

ロータスさん時代に制作依頼を受けまして、何度も何度もブーリエ氏の画像を見つめ続けた数週間。
他人とは思えなくなりますよね。他人だけど。

https://twitter.com/RenaultSportF1/status/370874304247758848

はたしてその後、ご本人さんの手に渡っているのか、どこかへ旅立っていったのか。
担当広報さんも辞めてしまわれたので、いまさら聞くこともできず。
うちのminiブーリエさん、知りませんか?
もし個人的に彼と仲良しな方、いらっしゃいましたら聞いてみていただきたい。



えーーー。ところであのーーー。
フランスGPのこと、みなさん覚えてらっしゃいますか?

FP1でマーカス・エリクソンさんのマシンが燃えあがったのも、今はもう遠い昔……。

まあ正確には3週間ちょい前なんですが。
後ろで炎があがっているのに、なかなか降りないエリクソンさんに、テレビの前でハラハラしましたね。



「エリクソン!うしろうしろ!」ってそれドリフですがな。
後のコメントで、本当に気が付いてなかったそうでして。

まさにこれ『リアルな火の車』とマイメモ帳に書いてあるのですが、最初なんのことだったかさっぱり思い出せませんでした。
人の記憶というものは、本当にもろいものでございますなぁ。

ポール・リカール・サーキット。
このコースでのGPは28年ぶりとのことですが、どうりでまったく走った記憶がありません。
……ゲームでの話しでございます。
リアルでは右折ができない女です。左回りの人生です。

それにしてもこのコース、斬新すぎるぜストライプ!
これはお洒落おフランスのなせる業なのでしょうか。

まるでマンガの効果線みたいなこのシマシマ、観ているだけでこれだけ視界に入るのだから、運転しているドライバーの邪魔にならないんでしょうかね?
それにゴリラ。突然のゴリラ。


あんなに堂々とウホウホしているということは、ル・キャステレ村はゴリラの産地なの?
(※有名な芸術家さんの作品と判明)
いろいろとわからないことだらけの、わくわくサーキットでございました。

さて、そのレース。
フランス人3兄弟の受難。
計算式でいうと、

(ロマン・グロージャン+エステバン・オコン)×ピエール・ガスリー

みたいな感じでしょうか。わかりません。


……お母さんね、そろそろグロージャンは滝に打たれたほうがいいと思うの。
すべての煩悩を捨て去って、気持ちあらたに次のレースに。いや本当にがんばって。(オーストリアGPの結果はスクロールで)

セバスチャン・ベッテルさん、ナイススタートの受難。
スタートがよかっただけに、バルテリ・ボッタスさんにアタックしてしまいました。

でもその後の鬼の追い上げは、さすがでしたの5位。
それと比べてしまうと、ボッさん7位はちょっと気の毒。

ウルトラソフトでスタートした、我らがキミ・ライコネンさん。
ドッタンバッタンなスタートに加えての、雨が降る無線きたー。

どうせ降る降る詐欺でしょう?
そう思いつつ、タイヤを変えられないウルトラの受難。

「雨の可能性は20分以内」

そう、いつだって雨の無線はアロンソボイス。
たしかにお空は暗いけれども、待てど暮らせど水滴はなく。

そんな中、フェルスタッペンさんがピットイン。
ほかのチームがモダモダしている中、レッドブルは降らないと踏んだの? 決断したの?
さくっと戦略変更、その行動力にしびれるあこがれる!

その後、次々にピットインする中、なかなか入らぬライコさん。
もしかして、ベツさんと入れ替えるためにダラダラと……。そんな不安がよぎるのよ。
33周目、ついにルイス・ハミルトンさんもピットイン。
メルセデスも雨が降らないと判断したのだから、はよ!フェラーリはよ!と立ちあがる我。
その願いが届いたのか、34周目にやっとライコさんピットイン。

選んだタイヤはスーパーソフト!

まじか、そうきたか、それだったら許す!許すぞフェラーリ!
ファステストラップなライコさん。


いろいろと文句いってごめんね。わたし素直に謝るわ。
ナイス、タイヤ選択と交換時期を遅らせた戦略の甲斐あって、ダニエル・リカルドさんをオーバーテイク。
ライコネンさん、3位表彰台とあいなりました。

あとはピレリタイヤの受難(ランス・ストロール車パンク)と、フォース・インディアの受難ですかねぇ。
いや本当に、なかなかハードなレースでした。
あ、シャルル・ルクレールくん10位の入賞!
ここまできてしまうと、本物でしょうそうでしょう。
いや本当に、すごい子が現れたものですなあ。


さてお次は、オーストリアGPでございます。
ゴリラの次が牛とは、またうまいこと動物つながりでございますなぁ。



そうそう、レッドブル・リンクのお約束、リカルドさんやタッペンさんが着ていた民族衣装は、レーダーホーゼンというそうですよ。
ちなみにあの、かわいい女性の衣装は、ディアンドルといいまして……。

まあなんだ、ここだけの話し、一度着てみたい。
たとえ似合わないとわかっていても、女のサガでございます。

お久しぶりのバーニー・エクレストンさんのお姿もお見かけいたしましたよ。
ワイルドなおひげ姿に、おもわず <逆さにしてもバーニー画> をメモ帳に描きこんでしまいましたが、残念ながらここではお見せできません。

ヘルムート・マルコさんとホンダの山本雅史MS部長さんの握手シーンも映っていましたね。
いやあ本当にレッドブル・ホンダが誕生するんですね……。感慨深い!



観客席のオレンジは、(フェルス)タッペンさん応援団なんですね!

ざっとオランダから2万人とのことですが、あの、北海道富良野市の人口2万2千人なんですが……。
全富良野市民が旭川空港に集合している姿を想像してみてください。震えが止まりません。

決勝の路面は47℃。
フェラーリは、路面温度が高いと調子がいい気がするの。

ウルトラスタートの我らがキミ・ライコネンさん、これ期待できるんじゃね?
と思いつつ、タイヤ一瞬でタレるかもなと一抹の不安。

ベッテルさんのペナルティ降格で、棚ボタの3番手スタートでございます。

マクラーレンのアロンソさんはピットレーンスタート。
そろそろ瀕死のグロージャンさんは5番手スタートですよ!
まずは落ち着いて、落ち着いてスタートしてよと、母も必死でございます。

ナイススタートだったライコさん。
本当に、スタート動画だけで白飯3杯は食べれるくらいのナイススタートだったんですよ……。

でもこのコース、1コーナーまでの距離、短いのよねぇ。
いい感じの展開でしたが、ターン3ではみ出てタッペンさんに食われての4番手。
更にデブリを踏んだとかで、見たか!これが踏んだり蹴ったりだ!

……これはもう、エンドレススタート動画で心慰めるしかないのか……。

すっかりテンションダウンにて、アルコールの力に頼る我。
だがしかし、このレース、次から次へとアクシデントのてんこ盛りではございましたよ。

ニコ・ヒュルケンベルグくんの白煙噴出に、ルノーエンジンを心配していたら、
お次はボッタスさんがまさかのスローダウン。

バーチャルセーフティカー中に、上位ひとりだけステイアウトなハミルトンさんは、戦略ミスときたもんだ。
フェラーリの2台は、タイヤのブリスターで苦しむ他チームの車を、仲良く一台づつコース上でオーバーテイク。

気が付けば2番手。(ライコさん)
振りむけば3番手。(ベッテルさん)

更にはリカルドさんの、まさかのハッピーバースデー・エンジン・ブロー。
一人黙々とタイヤの耐久テストをしていたブレンドン・ハートレーくんもアウト。

ところで、あの、質問なんですが。
ライコさんへの無線にあった、

「プッシュしていいよ」

は、プッシュしても抜けないならば、入れ替えしてねっ、て隠語ですか?

疑心暗鬼で震えている中、ハミルトンさん、まさかのパワーダウン。

絶対有利なメルセデスの全滅に、さらに疑い深くなる我。
でもね、フェラーリだけタイヤが綺麗なのよ?

そんなわたしの気持ちを知ってか知らずか(知らない)、ライコさんは最後まで気持ちよく走られましてのファステストでゴール!
無事、2位表彰台となりました。

……チームオーダーがなかった……。

うれしい。
うれしいけれども、なんだか微妙に気持ち悪い(笑)

前回のフランスGPでも、ちゃんとスーパーソフトはかせてくれて順位あげられたし。
こんなの、オラが知ってるフェラーリと違う!

まああと数周あったら、ベツさん追いついてきたかもだし、入れ替えはあったかもなんですが。
……あれ?

もしかして、今頃やっとコンストの存在に気が付いた?
いやいやいや。
いやいやいやいや。
まさか、ねぇ。

さて今回は中団チームががんばりましたよ。

ハースにフォース・インディアにザウバーと、両ドライバーが入賞!
すごいぞ、特にグロージャンさん4位。

やればできるじゃありませんか……。お母さん、ほっといたしましたよ。
ってここで気を抜いてイギリスGPでやらかすパターンもありえるので、更に気を引き締めていただきたい!(イギリスGPの結果はスクロールで)


さあ、やっと現在にたどり着きましたぞ!
イギリスGP! シルバーストン・サーキットでございます。

ちょうどF1にサッカーワールドカップも重なって、イギリスはもうお祭りでしょうそうでしょう。
観客総数は34万人!

……あれちょっと待ってください、我が北海道は旭川市の人口33万8千人……。
旭山動物園の愉快な仲間たちを足しても、ちょっと足りていませんね。
あのサーキットな空間は、どうなっているのでしょうか。

それにしても、初の3週連続GPの最終戦。
首が痛い病が発症したベッテルさんも、もしかして疲労蓄積のせいでしょうか。

ドライバーもチームもベストを尽くせない状況は、ファンにもありがたくはないわけで。
本当、来年は適度な隙間でお願いしたい。


このイギリスGP、決勝前から波乱なカホリはしておりました。
FP3でサスペンションが折れてクラッシュしたハートレーさん。

予選Q1で、マゴッツからクネクネダンシングコーナー付近でやらかしてしまったウイリアムズの2台。

もしかしてだけど、今のウイリアムズの空力設計では高速クネクネは高度すぎ、いやなんでもありません。
この3台は、仲良くピットレーンスタートです。

決勝、ナイススタートだったフェラーリのおふたり。
それに比べてハミルトンさん、どうしたの、スタート失敗なの?

我らがライコさん、割りを食ったと思ったら、まさかのハミさんと接触。
おおぅハミさん、17番手まで後退してしまいましたよ、これは申し訳ない。
そうですね審議ですよね、わかります。
結果10秒ペナルティの有罪でございました。

……10秒か。

前回のベツさん(対ボッさん)が5秒。
前回の(フェルス)タッペンさん(対ライコネン)は無罪。

……10秒か。

後方でも、セルジオ・ペレスさんが一人スピンしておりましたよ。
ピットレーンスタートのウイリアムズ勢の前を、ご対面状態でシュールに横切っていくペレスカー……。
ドライバーの動体視力はんぱないから、あれきっとお互いに顔みえていたんだろうなあ。



こんにちは、さようなら、また会う日まで。(※またすぐ会えます)

鬼走りのハミルトンさん、ぐいぐい順位あげていますが、2ストップとのうわさ。
ライコさんも無線で「プランB」って言ってたから、まあ2ストップでしょうな。
13周目のピット時に10秒ペナルティも消化。11番手からまたもりもり追い上げますよ!

それにしてもミディアムタイヤ、フェラーリはあんまり得意じゃない印象だったんだけど、十分つかえてるよね?
ファステストだしながら、軽快にぶっ飛ばしていたライコさん、しかしレッドブルで足止めに。

リカルドさんはなんとか抜けたけど、タッペン氏をなかなか抜けない。抜けない。抜けない……。
後のライコさんのコメント曰く、

「レッドブルの車は、後につくと他の車の後ろにいる時よりも気流が悪くなりダウンフォースを失って近づけない」

とのこと。
なるほどなるほど、そういうことか。
たしかに、このレースでレッドブルをちゃんと抜いた車、見た記憶がないような?

そんなレッドブルのリカルドさん、30周目に2回目のピットイン。
ハミ&ライコさんも2ストップと踏んでの決断ですよね、さすがです。
しかしまさかのエリクソンさんクラッシュ……。

DRSが開いたままでハンドル切って事故ってセーフティカーがでるなんて、誰も予想できませんって!
セーフティカーの登場で、フェラーリ勢はありがたくピットストップさとせていただきまして、
対するメルセデス勢は、ステイアウト。

さて問題です。

これは正解?
不正解?

ボッさんがタイヤ交換にはいっていたとしたら2位のままだったけれども、順位入れ替えがあったかもで、
2位ハミルトン
3位ボッタス
4位ライコネン
コンスト的にも入れた方がよかったのかなあ?

結論、不正解?

いやいや、それはすべて結果論ですよ、ホンマさーん!


さてリスタート後、更にもう一度セーフティカーが登場するわけですが……。
サインツくんとグロージャンが接触してのアウト。

前回活躍したと思ったらまたこのオチかああ。
ペナルティなかったので、一概にグロさんが悪いわけではないということでしょうが…もっと大事に走ろうよ!

前回優勝した(フェルス)タッペンさんも、ブレーキトラブルでアウトでございます。
(ところでブレーキ・バイ・ワイヤーって何)

あとガスリーくん、レース後ペナルティでポイント取り消しでした……。
グロさんはペナルティなしで、これはあり。
わたくし、ペナルティ指標がよくわかりません。



我らがライコさんは、3位表彰台でございました。
10秒ペナで、正直あきらめていただけに、これはうれしい。

ハミさんとの接触も、自分のミスだとインタビューで謝罪いたしましたよ。
この人、こういうの正直だよなぁ。

被害者であるハミさんはというと、インタビューを避け、俺をひとりにしてくれオーラ全開でございました。
わかる、わかるよ!

なんてったって母国だし、サッカーも調子いいし、勝ちたかったさ。悔しいさ。
いや本当にすまんかった、と心痛めていたんだけれども……。

「興味深い戦略だね(意味深)」

に、全わたしが立ち上がりました。
なんだとー!グッジョブ・セカンドって言いたいのかー!
よしきた、2008年のカナダGPの話しをしようではないか。

と思ったけれども、あとから訂正してきたから許す。許すさ。
……でもこれですべて帳消しな!(笑)

最後まで大騒ぎなイギリスGPでございましたね。
この後も、イギリスはサッカーで盛り上がるんだろうなあ。
いいなあ。

さて次戦は、ドイツ、ハンガリーの2連戦!
またお会いしましょう!


ホンマ ナオコ

おまけ



タイヤが、とてもきれいに抜けたんです……。



うれしかったので、塗装までしてしまいましたよ。
今年はスーパーソフトでしょ!