社長のカードが付いたポテトチップス「社長チップス」をプロデュースするESSPRIDEは7月11日、「社長の採用面接」に関する調査結果を発表した。調査は今年6~7月にインターネットで実施し、20~59歳で10~300人の従業員を抱える経営者100人から回答を得た。
新卒採用面接において学生を見るポイントを聞くと、上位2つは「マニュアル通りでなく自分の言葉で話しているか」(57%)、「入社したい意志や熱意を感じるか」(53%)で社長は素直な言葉から人柄や熱意を知りたいようだ。
以降「相手の目を見て話しているか」(50%)、「自分の目標を持っているか」(47%)、「予想外の質問に対応できるか」(37%)、「会社のことを深く調べてきているか」「社会人になってからのビジョンを持っているか」(同34%)と続く。
メイクは「ノーメイク・下手」より「ばっちりしすぎ・うますぎ」の方がマイナス?
一方、マイナス印象になると思うこと1位は「声が小さい」(58%)。2位以降、「立ち振る舞いが雑」(55%)、「目に力がない」(42%)、「正しい敬語が使えない」「型にはまった受け答え」(同40%)、「会社のことを調べていない」(37%)と続く。
また女子学生のメイクに関しては「メイクをばっちりしすぎる、メイクが上手すぎる」(11%)が「メイクをしていない、メイクが下手」(5%)を上回ることが分かった。
就活セミナーや対策本などの「採用面接対策マニュアル」があるが、これについて「知っていた」社長は45%。マニュアルに沿った態度や振る舞いをする学生について、プラスとマイナスどちらの印象かといえば「マイナスの印象を持つ」(26.7%)の方が多かった。
理由として「就職後の成長が望めない」「自主性がないと感じる」という声が上がっている。ただ最も多かったのは「どちらとも言えない」(53.3%)で、
「すべてがマニュアルに沿っていればマイナス印象となるが、ある程度は、セオリーがマニュアルには書かれている場合が多いので」
「その人の個性や 社会人としてどんな仕事に取り組んで行きたいかがこちらに伝わってくれば良い。マニュアルに沿っているだけでは 何の意味も無い」
という声も寄せられた。
社長が重要視しないこと「ボディランゲージの多用」「ドアのノックの回数」
学生の間で「採用面接のポイント」として知られている項目を挙げ、社長に「加点要素にならない」と思うものを聞くと、最も多かったのは「ボディランゲージを活用する」(82%)。
同社によると学生の中ではコミュニケーション能力の高さをアピールでき、話の説得力を増すとされているというが、「社長にとっては身振り手振りよりも、話の中身が重要だということでしょうか」とコメントしている。
2位以降「ドアは少し強めに2~3回」(73%)、「面接のお礼状を出す」(58%)、「お腹から声を出す」(56%)、「最後に質問をする」(52%)、「自分から学校名・氏名を名乗る」(42%)、「背筋を伸ばし椅子の背もたれに背中をつけずに座る」(35%)と続く。
一方、「服装や髪型の乱れがない」(22%)、「挨拶をして入室する」「明るい表情で話す」(同17%)、「相手の目を見て話をする」(14%)などはどちらかというと加点対象とする社長が多い。社会人としての基本中の基本ができているかどうかは、採用の段階で見ておきたいと考えられる。