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アストンマーチン、436馬力発揮のコンパクトカー『V8シグネット』をグッドウッドで初公開

2018年07月12日 19:11  AUTOSPORT web

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V8バンテージSのパワートレインが移植されたV8シグネットはアストンマーチンが制作したワンオフ車両だ
7月12日、イギリスの高級車ブランド、アストンマーチンのV8エンジン搭載モデルにまた1台、新たな車種が追加された。トヨタiQがベースとなっているアストンマーチン唯一のコンパクトカー『シグネット』に、同社のスポーツモデルであるV8バンテージSのエンジンを搭載した“究極のシティカー”『V8シグネット』が、12~15日にイギリス・サセックス州で行われているグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開された。

 アストンマーチンが“究極のシティカー”と謳うV8シグネットは、Q・バイ・アストンマーチン-コミッションのサービスを通じて、ワンオフ車両として制作された特別車だ。

 同社の市販ラインアップ中もっともコンパクトなボディに約430馬力を発揮する4.7リッターV8自然吸気エンジンを積み込んだこの“マシン”についてアストンマーチンの副社長兼スペシャルオペレーションオフィサーを務めるデビッド・キング氏は次のように語った。

「V8シグネットは、アストンマーチンと顧客の双方にとって楽しさを示したクルマだ」

「バンテージのV8エンジンを、シグネットのコンパクトなボディに合わせてフィッティングさせるのは簡単なことではなかったが、我々のエンジニアリングの素晴らしさが発輝された一例といえるだろう。スピード・オブ・フェスティバルのヒルクライムでは、このクルマを見た人々がサウンドを聞いてもう一度驚くだろうね」

 V8エンジンの搭載にあたってFFからFRに駆動方式が改められV8シグネットには、新たにスチール製ボディシェル、ロールケージが組み込まれたほか、サブフレームやサスペンション、7速スポーツシフトIIトランスミッションなどはV8バンテージSから移植されたという。

 そうした大改造を受けた後でもV8シグネットは、ワイドになったフェンダーを除いて元のアイデンティティを維持し、特にフロントではボンネットに余計な膨らみが見られない他、アストンマーチンを象徴するグリル形状もほとんど変更されていない。

 一方、オーバーフェンダーが主張する足回りでは275/35 R19というサイズのブリヂストン製タイヤを装着。車両重量は1375kgで、0-100km/h加速はV8バンテージSを上回る4.2秒を記録するという。また、最高速度は通常仕様のシグネットから100km/h以上引き上げられた274km/hとなっている。

 インテリアでは取り外し可能のステアリングホイールや4点式ハーネスを備えたバケットシート、さらにFIA規定に準拠した消火システムを装備するなど、同モデルがレースに使用されると想定されているのがパッケージからも窺うことができる。