第6戦オーストリアと第7戦イギリスで暫定的にローリングスタートが採用されていたFIA F2は、次戦ハンガリーから通常通りのスタンディングスタートに戻される見込みだ。
2018年から新車が導入されたF2は、初戦からエンジンストールを起こすマシンが相次いでいた。第1戦バーレーンのレース2では5台のマシンがエンジンストールしたほか、第4戦モナコのレース2では牧野任祐がエンジンストール、後続のマシンに追突されリタイアを喫している。
マシンに対策を施した第5戦フランスでも状況は改善されず、F2は“安全上の理由”により暫定的にスタート方式をローリングスタートへと変更。第6戦オーストリアと第7戦イギリスでは、セーフティカーランからの再スタートと同じ手順で、スタートが切られていた。
そんなF2だが、第8戦ハンガリーからスタンディングスタートが復活する見込みとなった。
エンジンサプライヤーのメカクロームは、イギリスでのレース後、全てのエンジンを回収しストール多発の原因を特定。ハンガリーの週末を前に、対策を施したアップデート版のエンジンとクラッチをチームに供給する。
また、チームには新品のタイヤが1セット供給され、スタート練習のために走行距離100km以内でのテスト走行が許可されるという。
FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングはCrash.netに対して、「今回行われた変更に強い自信を持っている」と語り、以下のように続ける。
「全てのエンジンをメカクロームに戻し、全てが良いものかを確認した。そして彼らはエンジンストールの原因を特定した」
「ドライバーがクラッチを繋ぎたいところで、十分なエンジントルクが得られず、ストールが発生していたようだ」
「チームがハンガリーに到着する前に、すべてが期待通りに機能することを確認し、練習する時間を十分取れるようにしたい」