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OIRC team YTB 全日本F3選手権第3ラウンド富士 レースレポート

2018年07月12日 15:41  AUTOSPORT web

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片山義章(OIRC team YTB)
OIRC team YTB
2018全日本F3選手権
第5戦、6戦(富士スピードウェイ)レースレポート
#8 YTB F318
ドライバー:片山義章(かたやま よしあき)
生年月日:1993年11月13日
身長:168cm
体重:65kg
血液型:O型

●ロングストレートからのブレーキング勝負が見どころのサーキット
 スーパーフォーミュラ第4戦、富士大会との併催レース。全長1.475mのストレートはレース中のスリップストリーム(前走車の後ろにつくことで空気抵抗が減り追い抜きやすくなる)を使いストーレートエンド1コーナーへの進入が勝負所の見応えあるサーキット。

 #8片山義章は、金曜日の練習走行から降る雨のなか、ウエットのセットアップを煮詰め3番手で終えた。時折豪雨となり、降りしきる雨は土曜日の予選まで残りウエット勝負に。先頭でコースインした#36坪井翔が終始リードタイムを出しながらポールポジション。#8片山は練習走行でマシンのフィーリングが良くそのまま予選に挑むも突然のブレーキバランス悪化で第5戦9位、6戦10位に沈んでしまう。

●激しいバトルも演じるもポイント獲得ならず
第5戦 予選:9位 決勝:7位
 雨の予選、ポールポジションの#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM’S)に続いたのはヨーロッパ帰りの#1金丸悠(B-MAX RACING TEAM)、#93大湯都史樹(TODA RACING)、#2坂口晴南(TODA RACING)、#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM’S)と、2台のTOM’Sの間に3台が割って入るスターティンググリッド。

 ポールポジションからスタート良く#36坪井が抜け出すも、#1金丸がまさかのスタート失敗大きく順位を落とす。#36坪井に続いたのは赤いマシンTODA RACINGの2台、そして#8片山義章が続くも1コーナーの侵入でアウトから来た#37宮田が鼻先をかすめ接触しノーズの先を失うと順位を2つ落とし7位へと後退。

 3周目に#1金丸にかわされ8位、6周目のダンロップコーナーで#35河野駿佑(RS FINE)にかわされ9位に順位を落とす。7周目、8周目は#14根本悠生と接近戦を繰り返し8位に浮上するもその後は手負いのマシンをゴールさせることが精一杯のゴールとなった。

 レースは#36坪井が優勝、その後ろで激しいバトルを繰り広げた2位#2坂口、3位#12笹原右京(ThreeBond Racing)はそれぞれ今季自己最高位でのチェッカーとなった。レース後#37宮田にペナルティが科せられ7位に繰り上げとなるもポイント獲得とはならなかった。

片山義章コメント
 決勝はDRYで気合い入れて乗り込みました。フォーメーションラップから感触が良くて「行けるぞ」って気持ちでスタートはバッチリ決まって1コーナーへ4番手争いで莉朋くんと競り合って鼻っ面を踏まれて膨らんでしまい順位を7番くらいまで落としてしまいました。

 僕的にはフロントウイング失ったかな? って思ってたんですけど走れ続けられたのでコースに留まって前を追ったんですけど直線になるとドラッグが大きくてスピードが上がらず後ろからのプレッシャーとバトルしながらコーナーで逃げてストレート抜かれるなど抜きつ抜かれつを根本くんとやりやってなんとか振り切ったんですけど河野くんに追いつくことはできず8位でゴールしました。

●予選1発の速さがまだ足りない!?
第6戦 予選:10位 決勝:リタイア
 日曜日に行われた第6戦は予選10番手から。レースはフロントローの#36坪井翔(カローラ中京Kuo TOM’S)がまさかのストールして大きく順位を落とす波乱のスタート。1コーナーを制したのは#2坂口晴南(TODA RACING)続いて#93大湯都史樹(TODA RACING)とTODA RACINGのワン・ツーで幕を開けた。

 #8片山義章は得意のスタートで1コーナーを7位で駆け抜けるもアンダーステアに苦しみズルズルと10位までポジションを戻してしまう。6周目までに7位に上がると7周目の1コーナーで#35河野駿佑(RS FINE)を捉え6位に浮上、ポイント圏内へと入って行く。

 レースペースも良く5位#1金丸悠(B-MAX RACING TEAM)と7周目から13周目まで激しいバトルを繰り広げ14周目のホームストレートで#1金丸を捉え両者並んで1コーナーへ、#8片山は外からかわし、1コーナーを#1金丸の前で抜けたと思われた直後、#1金丸のフロントウイングが#8片山の右リヤタイヤにヒット、タイヤは無情にもパンクし、その場でリタイアとなった。

 レースは13周目にトップに立った#37宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM’S)が初優勝し多くのバトルを展開した激しいレースを歓喜の輪で締めくくった。

片山義章コメント
 昨日からダウンフォースを少し減らしたセッティングに変更していたことで、前走車に追いつくとアンダーステアが出てしまってジャンプアップできませんでした。

 すぐにアジャストして一つ一つ順位をあげて入賞圏内の6位からもう一つ上を目指して#1金丸くんと数周に渡りバトルを繰り返して捕えて抜き切ったと思ったんですけど#1金丸くんにフロントウイングが僕の右リヤタイヤに当たってパンクしてしまいレースが終わってしまいました。5位2ポイントを逃してしまい本当に悔しいです。