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イスラエルの民間チーム開発の月面無人探査機、2019年2月に着陸へ

2018年07月12日 10:22  Techable

Techable

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月面探査機を開発するイスラエルのSpaceILは、月面無人探査機を12月に米国フロリダ州から打ち上げ、2019年2月に着陸する見込みだと発表した。

成功すれば、探査機を月に送り込んだ国としては4カ国目となり、民間では初となる。
・コンテスト終了後も開発継続
SpaceILは、Googleがタイトルスポンサーとなって2007年から展開されていた月面無人探査機の開発を競うコンテストに参加していた。

SpaceILは日本のHAKUTOと同様に決勝ラウンドまで残った5チームの1つ。結局、どのチームも探査機の打ち上げを果たせず、そしてGoogleがスポンサーを降りたことから、コンテストは今年3月に終了したが、SpaceILは航空機メーカーIsrael Aerospace Industriesとともに各方面に資金を募り、その後も開発を進めていた。
・最小の探査機
SpaceILの探査機は重さ600キログラムと、月面に着陸する探査機としては最も小さいものとなる。着陸時には4つの足が伸び、高さは1.5メートルになる。

着陸後は周辺の写真やビデオを撮り、その後は磁場測量などを行い、そのデータをイスラエルのコントロール室に送信するミッションを担っている。

打ち上げは、米SpaceXに依頼する。同社のロケットFalcon 9の二段目に積み込まれ、12月に発射される(日時未定)。高度6万キロメートルのあたりでロケットから切り離され、2カ月かけて月に到達する見込みだ。

宇宙開発というとどの国も専門の機関が担っているが、こうした民間による動きが活発になることで、開発が加速度的に進み、またユニークなアプローチも出てくるのかもしれない。

SpaceIL