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麻原元死刑囚の遺骨「パウダー化して太平洋に散骨」へ…四女代理人、国側に支援要請

2018年07月11日 17:03  弁護士ドットコム

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死刑執行されたオウム真理教・元代表の麻原彰晃、本名松本智津夫元死刑囚の遺骨をめぐって、元死刑囚の四女の代理人をつとめる滝本太郎弁護士が7月11日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いて、遺骨をパウダー化して、太平洋の不特定地点に散骨する考えを明らかにした。


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滝本弁護士によると、(1)四女およびその委託を受けた滝本弁護士らが主体となって散骨すること、(2)パウダー化する前に遺骨の確認、パウダー化と散骨のそれぞれについて、四女と滝本弁護士が立ち会う――として、散骨の費用負担や業務について、国に支援をもとめたという。


滝本弁護士は会見で、散骨について「現在の状況ではとても実現できない」「このままでは、日本国として、宗教テロリズムに対する適正な対応ができなかったことになる」と訴えた。「太平洋であれば、広いので、後々特定の『聖地』とはなり得ない」としている。国の支援を要請したことについては、四女らに危険性が及ばないようにするためと説明した。


松本元死刑囚の遺骨の行方は注目されている。四女が遺体の引き取り手として指名されているが、現在、東京拘置所に保管されている。四女側はこれまで5回にわたって、遺体の引き取りを指名するよう要請していたという。一方、三女はブログ上で「四女を指定するということは考えにくい」とつづっている。元死刑囚の妻も、遺体の引き渡しを要請している。


(弁護士ドットコムニュース)