川崎市の読売ジャイアンツ球場のロッカールームで選手のユニフォームを盗んだとして、元巨人軍の柿沢貴裕容疑者(23)が7月8日、窃盗容疑で逮捕された。これまでに人気選手の道具など約110点を盗み売却し、約100万円を手に入れたと報じられている。柿沢容疑者は、「生活に困窮していた」などと供述しているという。
巨人軍では、2015年に3人の選手が野球賭博に関与していたことが発覚。2016年3月には、試合前の円陣で声出しを担当した選手が試合結果によって金銭を受け取る「声出し祝儀」が明るみになり、2017年には、傷害と器物損壊のトラブルも起きている。
7月10日のバラいろダンディ(TOKYO MX)でも、この話題を取り上げた。立て続けに起こる巨人軍内部での不祥事に、組織的な原因があるのではという見方をする人が多い中、元野球選手の板東英二さんは「昔もこんなことはあった。他の球団でも無きにしもあらずだ」と、自身の経験を述べた。
「何億も貰っているトップクラスと並んで飯を食うのは辛い」動機に一定の理解
坂東さんもかつて、所属球団のロッカールームで盗難騒ぎを経験したという。
「僕らの時には、ロッカールームに給料置いてあったので、それが無いって大騒ぎすることはありましたね。試合やってるから誰が取ったから分からない。盗難がチームメイトにいるっていうのは険悪にはなりますね」
ただ、当時は「誰かに転売するっていうのはなかった」ことを踏まえると、今回のケースは「酷いなと思います」と感想を述べた。
司会の阿部哲子さんは坂東さんに「原因というか根底にあるのは何なんですか」と問いかけたが、「盗癖でしょ。完全な個人の癖です」と即答。組織ではなく個人の問題だという見方を示した。
柿沢容疑者が「生活に困窮していた」と話していることに、内山信二さんは「巨人軍だからお金は貰ってるでしょ?」と納得できない様子だったが、坂東さんはこれについても補足。
「だけど彼は、本当かどうかわからないけど年俸500万だから、月40万円くらい。ちょっと飲みに行ったり派手にしたら無くなるじゃないですか。トップクラスは何億も貰っているわけだから、それと一緒の飯を食うのはつらいですよ」
と、一定の理解を示していた。