鈴鹿サーキットで7月10日からスタートした鈴鹿8時間耐久ロードレースの公開合同テストを前に、モリワキレーシングが2017-2018 FIM世界耐久選手権最終戦”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第41回大会および、MFJ全日本ロードレース選手権の参戦体制発表会を行った。
2018年の鈴鹿8耐からサスペンションメーカーのKYBが、モリワキレーシングを強力にバックアップ。『KYB MORIWAKI MOTUL RACING』としてエントリーすることを発表した。
モリワキレーシングとKYBの関係は深く、モリワキオリジナルのMoto2用シャシー、MD600の開発時からともに戦い、Moto2初年度の2010年にトニ・エリアスがチャンピオンを獲得した。また、モリワキがJSB1000クラスに復帰した2016年からもKYB製のサスペンションを使用して戦っている。
「昨年はマシンが新型になってとにかくやることがたくさんあり、慌ただしい鈴鹿8耐でした。やれなかったことも多すぎました」と森脇護監督。
「今年は、KYBさん、モチュールさん、ピレリさんを始め、多くの協力もあり、ここまで必死になって鈴鹿8耐に向けた準備をしてきました。2018年ほど勝利に近づいている年はないと思います。ぜひ期待してください」
2018年の鈴鹿8耐では、高橋裕紀、清成龍一に加え、2017年に続きブリティッシュ・スーパーバイク(BSB)を戦うを起用。リンフットは昨年、スーパーサブに徹していたが、2018年は決勝レースでも走る予定だそうだ。また、継続参戦中の全日本ロードレースの第6戦からも新たなチーム名で参戦すると発表。ライダーは高橋と清成のふたりで戦う。
モリワキのエースを務める高橋は「全日本に上がってから19年目。その間、9シーズンは世界で戦わせていただきました。その経験を生かし、モリワキのみのパッケージで速さを追求して行きたいです」と語れば「昨年は、僕の転倒でレースを台無しにしてしまいました。今年は、ミスをなくして、いい結果を出したいです」と清成。
より強力な体制となったKYBモリワキ・モチュール・レーシング。2018年の鈴鹿8耐では、台風の目になりそうだ。