ルノー・スポール・レーシングのマネージングディレクター、シリル・アビテブールが、2019年にフェルナンド・アロンソを起用する可能性について、複数年契約であればあり得るとコメントした。
アロンソが2019年もマクラーレンに残留するのか、F1にとどまるのかどうかは、まだ明らかになっていない。今年でF1から引退するとの見方が強まってきているが、本人はまだ何も決めていないと繰り返し述べている。
そんななかでルノー移籍のうわさも持ち上がっている。2016年からワークス活動を再開しているルノーは着実に向上しており、ルノーのCEOカルロス・ゴーンは、2020年までに優勝したいと最近コメントした。
アロンソとの契約の可能性について、アビテブールは否定しない一方で、ルノーとしては長期的にチームに貢献するドライバーを求めているとして、来季1年のみの契約ならあり得ないと断言した。
「そのうわさを加速させる気はない」とアビテブールはMARCAに語った。
「フェルナンドがまずどうしたいのかを自分で決める必要がある。F1で走り続けたいのかどうなのかについての決断だ」
「フェルナンドには大きな敬意を抱いている。だが我々が関心を持っているのは、このチームで長期的に走りたいという気持ちを持っているドライバーだ」
「アロンソと合意に達する可能性はある。だが、1年契約では意味がない」
ルノーは現在、ニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツJr.を走らせている。サインツはレッドブルからレンタルする形となっており、レッドブルはダニエル・リカルドとの来季以降の契約延長を果たせない場合には、サインツを呼び戻す可能性もある。
アビテブールは、他にもドライバー候補がいることから、2019年のラインアップ決定は急がないと述べている。
「急いではいない。(レッドブルの)エンジン決定の副次的影響を見守る必要もある。何人かのドライバーが我々のもとで走りたがっている。現在のドライバーたちはいい仕事をしており、我々としては彼らを残したいと思っている」
「だが、我々はいいマシンを作り、チームとして進歩したい。そのために必要な行動をとらなければならない。そしてこのチームに加入したいというドライバーたちは大勢いる。そういう面で焦る必要はないのだ」