トップへ

F1 Topic:マクラーレンのお家騒動で注目されるエリック・ブーリエ以外の『アンタッチャブルズ』

2018年07月11日 08:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

左:マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウン、レーシングディレクター職を辞任したエリック・ブーリエ
エリック・ブーリエがマクラーレンのレーシングディレクター職を辞任した直後に開催されたF1イギリスGP。予選後にマクラーレンのブランドセンターで行われる『ミート・ザ・チーム』と呼ばれる記者会見に行った。

 ブランドセンターの3階の半分を利用して行われた会見に出席したのは、ドライバーふたりとマクラーレン・レーシングのチーフエグゼクティブオフィサー(CEO)を務めるザック・ブラウン、そして新たにスポーティングディレクターに就任した元CARTシリーズのチャンピオンのジル・ド・フェランの4人だった。

 その会見の反対側を見渡すと、今年の4月にマクラーレン・グループのチーフオペレーティングオフィサー(COO)となったジョナサン・ニールと、マクラーレン・レーシングCOOのサイモン・ロバーツ、そしてマクラーレン・レーシングのチーフビジネスオフィサーのジョン・クーパーがテーブルを囲んでいた。

 そこでニールに今回の組織改革について、話を聞いた。というのも、マクラーレンに起きた今回のお家騒動はマネージメント側への不信が根底にあり、ブーリエの一件はその一部にすぎず、今後さらなる改革が行われる可能性があるからだ。特に注目されているのが、辞任したブーリエとともにチーム内で『アンタッチャブルズ』と呼ばれているほかのメンバーだ。ニールとテーブルを囲んでいたロバーツもそのひとりで、あとはチーフエンジニアリングオフィサーのマット・モリスも含まれている。

 しかし、ニールは「組織改革はこれでおしまいだ」と言い、こう続けた。

「サイモン・ロバーツには今後、パフォーマンスディレクターとして、トラックサイドオペレーションの責任を担うことが決まったアンドレア・ステラをサポートしてもらうことになる。ジル・ド・フェランをサポートするのは、ジョン・クーパーだ。いま私たちがテーブルを囲んでいたのは、その件の打ち合わせだ」

 では、モリスはいまどこで何をしているのか?
「マット(・モリス)はチームにいるよ。イギリスGP期間中はMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)の戦略ルームで、リアルタイムでデータを見ている」

 この組織改革が功を奏するのかどうかを見極めるには、もう少し時間が必要だ。