F1は2019年には厳しい3週連続開催のスケジュールを廃止し、チームは余裕をもってグランプリに挑めることになりそうだ。
前戦イギリスGPは3週連続開催の最後のレースとなり、フランス、オーストリアと続けてレースをすることにより、クルーたちの肉体的負担は限界に達していた。
F1ストラテジーグループの会合ではスケジュールの件が議題に上がり、商業権保有者であるリバティ・メディアが、来シーズンのカレンダーにはトリプルヘッダーを組み込まない旨の発言をしている。
フォース・インディアのチーフオペレーティングオフィサーを務めるオットマー・サフナウアーは、RaceFans.netに以下のように語った。
「私が理解したところによると、2019年は同じだけの数のレースをすることになるのだと思う。私が最近伝えられたことのなかで大きな違いがあるのは、トリプルヘッダーがなくなるということ。連続開催はあるが、今年のような3戦連続にはならないということだ」
3週連続のレースは体力的な疲労や物流の面で、明らかにチームやクルーに犠牲を強いている。サフナウアーは、このスケジュールが予想していたよりもさらに難しいものであったことを認めた。
「これは今回が初めての試みであり、ひとつの場所から、さらにふたつの箇所へと移動するのには少々の疲れを伴った。メカニックやサービス人員が、かなり疲労していることが見て取れた。これほどまでとは予想していなかった」とサフナウアー。
「非常に難しいものになると事前に言われたが、『そうだろうな』程度に考えていた。しかし本当に大変だった。来年に向けてはカレンダーを作成する側が考慮し、トリプルヘッダーはなくなるだろうと思う」
ウイリアムズのチーム副代表であるクレア・ウイリアムズもまた、F1は人員のリソースを限界まで利用することからの教訓を得たと考えている。
「最も重要なのは人間です。彼らは多大な努力を払っています。家に帰れないということは、彼らや彼らの家族にとって、厳しい状況なのです」
「トリプルヘッダーがカレンダーに載ることは、二度とないだろうと考えています。これが誰にとっても難しいスケジュールであったことを、私たちは学んだことでしょう」