展覧会『イサム・ノグチ ―彫刻から身体・庭へ―』が、7月14日から東京・初台の東京オペラシティアートギャラリーで開催される。
詩人の野口米次郎とアメリカ人の母レオニー・ギルモアのもとに生まれ、今年に没後30年を迎えるアーティストのイサム・ノグチ。彫刻や舞台美術、家具、照明器具「あかり」のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープデザインなど幅広い分野で活動した。
国内では約12年ぶりの回顧展となる同展は、「身体との対話」「日本との再会」「空間の彫刻─庭へ」「自然との交感─石の彫刻」の4章で構成され、作品約80点を紹介。日本初公開となる毛筆による初期作品『北京ドローイング』8点をはじめ、ダンサーのマーサ・グラハムのための舞台装置、光の彫刻「あかり」のデザイン、石の彫刻、日本で制作された陶作品に加えて、『チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園』といった庭園やランドスケープの模型、資料、動画、ノグチを捉えたアーカイブフォトを通じてその活動の全容に迫る。
初日の7月14日には和泉正敏、ショージ・サダオ、聞き手の新見隆によるトークイベント『コラボレーターが語るノグチの制作の現場と“未来への贈り物”』を実施。参加方法などの詳細は東京オペラシティアートギャラリーのオフィシャルサイトで確認しよう。