新入社員や中途採用者のために、研修や交流会などを設けている企業は多い。会社の独自ルールや慣習を学ぶためには欠かせない行事だが、なかには企業色が強く、独特な研修も存在する。企業口コミサイト「キャリコネ」には、「ちょっと宗教じみている」と引いてしまうような研修を経験した人々の口コミが寄せられている。【参照元 キャリコネ 研修】
「共同生活」や「お寺で修行」! 会社の色が出る社員研修
「1ヶ月に1回夜の21時まで朗読会と食事会を工場で行う。管理職は泊まり込みで数日間行うらしい。内容は社長が好きな某経営者の話で、個人的には少し宗教じみていて怖い」(技術関連職、20代後半、男性、派遣社員、年収250万円)
「宗教の色合いがかなり強いです。新卒入社時は、お寺に修行に行き、周辺の一般家庭を訪問してトイレ掃除をしました。朝・晩も『おつとめ』と称してお経を詠む時間があり、礼儀作法も厳しく決められていて間違ったら注意を受けます。そんなことに労力を費やすなら他の仕事がしたい…と感じていました」(経理、20代後半、女性、正社員、年収400万円)
「新人研修と称して数週間の共同生活が始まる。共同生活中は毎日早朝から夜中まで研修や社員からの説教がある。運動会や休みの日のスポーツ大会、会社ぐるみで行う宗教的な行事には強制参加。参加しないと評価に影響する」(営業、20代後半、女性、正社員、年収400万円)
ワンマン経営の会社やベンチャー企業など、社長の気分や意向で熱のこもった研修が行われるという口コミが多く見られた。経営者の成功例や精神論、ビジネススキルなどを研修や交流会に取り入れ、部下たちを鼓舞する姿は、新たに入社した者からは宗教じみて見えるのかもしれない。
なかには実際にお寺で修行し、お経を読むという企業も。初めて参加する場合は、まさしく「宗教っぽい」と驚いてしまうだろう。社員研修には、各社の思想やモットーなどが色濃く表れるようだ。
研修以外も熱狂的!「会社規定を声出し」「社長を崇拝」
「休日に会社のイベントなどがある。強制ではないが、半強制的である。また若干宗教じみているところがある。社長を崇拝している層と、そうではない層の差がある」(ショップスタッフ、20代前半、女性、正社員)
「管理職を交えた社員同士の交流会が年に4回ある。毎回テーマがあり一人ずつ発言しディスカッションを行う内容のため、出席したくない人の方が多い。会社愛をテーマにした内容が多くやや宗教じみている」(カスタマーサポート、20代後半、女性、正社員、年収250万円)
「研修が意外と体育会系。会社規定のようなものを全員で声出しする時間を30分から1時間取る。企業全体が社長のことを尊敬している。少し宗教のような雰囲気も」(店舗スタッフ関連職、20代前半、女性、正社員、年収270万円)
研修だけでなく、イベントや交流会、会社全体の雰囲気が「宗教っぽい」と感じた経験談も寄せられた。社長への尊敬や支持、会社愛などが強い企業の場合、社内ではその風潮が当たり前でも、端から見ると異様な雰囲気を感じてしまうかもしれない。特に「声出し」などを集団で行っている姿はインパクトがあるため、合わない人も多いだろう。
研修やイベントの内容は、入社してみないと見えない部分でもある。実際に研修を受けることで、会社の雰囲気、暗黙のルールなど、求人欄には掲載されていないリアルな空気感を掴むことができる。万が一、気持ちが引いてしまうような内容や、自分には合わないと思う慣習があった場合は、早いタイミングで転職を考えるのも1つの手だろう。【参照元 キャリコネ 研修】