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竹野内豊、綾瀬はるかを“受ける”包容力が要に 『義母と娘のブルース』で演じる父親像

2018年07月10日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 7月10日22時から放送をスタートするドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)で、綾瀬はるか演じる主人公のキャリアウーマン・岩木亜希子にプロポーズする子持ちのサラリーマン・宮本良一を竹野内豊が演じる。近年は、「ダイワハウス xevoΣ」や「uno」などのCM出演や、『孤狼の血』での暴力団若頭役としての演技など、様々な媒体で存在感を発揮している竹野内が、2012年の『もう一度君に、プロポーズ』以来6年ぶりにTBSの連続ドラマに出演し、本作で綾瀬とドラマ初共演を果たす。


参考:綾瀬はるか、土下座中にうたた寝? 竹野内豊が『義母と娘のブルース』収録中のハプニングを暴露


 竹野内が、本作『義母と娘のブルース』で演じる宮本良一の役どころは、皆に愛される朗らかで包容力のある金属会社の営業マン、そして8歳の娘を持つ父親である。竹野内の本作の演技の重要性について、無類のドラマフリーク・麦倉正樹氏は次のように分析する。


「竹野内さんの近年の出演作では、映画『彼女がその名を知らない鳥たち』でのワケアリな主人公の元恋人役、『シン・ゴジラ』での内閣総理大臣補佐官役など、“処世術に長けた明晰なエリート役”の印象が強かったように思います。パリッとスーツを着こなしながら、ときには非道な手段も持さない狡猾な二枚目役といったような。しかし、テレビCMなどで見せるコミカルな姿をはじめ、2017年の連続ドラマ『この声をきみに』(NHK総合)では、話すことが苦手で、学生からの人気がなく、離婚寸前に追い込まれた、偏屈な大学の数学科准教授・穂波孝役として、かつてのパブリックイメージとは異なる生活感あふれる役柄へ演技の幅を広げています。とはいえ、本作で竹野内さんが演じる宮本良一の“朗らかで包容力のある”という役柄は、彼にとっても初めてと言える役どころ。“周囲を和ませることについては天下一品”なんて、『この声のきみに』の穂波役とは、真逆の役柄ですよね(笑)。その意味では、ひとつの挑戦といってよい作品になるのでは? そこで大事になるのは、“外見”の格好良さだけでなく、皆に愛される包容力・人間力を持つ宮本良一というキャラクターの“内面”の魅力です。それを竹野内さんがどのように演じるのか、今から非常に楽しみですね」


 また、これまで数々の作品でヒロインとして印象を残してきた綾瀬の相手役としても、麦倉氏は竹野内に熱視線を注いでいる。


「綾瀬さんの天然系コメディエンヌとしての魅力は、もはや誰もが認めるところでしょうが、その際に重要なのは、それを“受ける”相手役の包容力なんですよね。『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)では藤木直人さんが、『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)では西島秀俊さんが担った、綾瀬はるか演じる“予想不可能な、一風変わったヒロイン”を受けとめる役どころを、本作において竹野内さんが、どのようなアプローチで演じるのか、非常に気になるところです。ちなみに、『奥様は、取り扱い注意』での西島さんは、何事にも取り乱さない落ち着いた演技で、綾瀬さんとまるで“ツッコミのいない夫婦漫才”のような面白みを醸し出していました。綾瀬さんと竹野内さんとの掛け合いは、ドラマの展開上、主人公の記憶のなかで今後ますます重要なものとなってくるようなので、初回から竹野内さんの一挙手一投足やリアクションに注目してみるのも面白いかもしれませんね」


 原作のあらすじを見ていくと、竹野内演じる良一の動向がとても気になってくる本作。竹野内が綾瀬とのどのようなコンビ感で、楽しませてくれるのか、期待したい。(島田怜於)