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「京都寺町三条のホームズ」富田美憂が好きでコレクションしているモノは? 意外な素顔に迫ったインタビュー

2018年07月09日 17:53  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

「京都寺町三条のホームズ」富田美憂が好きでコレクションしているモノは? 意外な素顔に迫ったインタビュー
2018年7月よりTVアニメ『京都寺町三条のホームズ』が放送スタートする。京都の寺町三条商店街にある骨董品店「蔵」を舞台に、物を見る「良い目」を持つ女子高生・真城葵と、「ホームズ」と呼ばれる鑑定士見習いの京大院生・家頭清貴が、客から持ち込まれる骨董品にまつわる様々な依頼を受けていく、人の死なない日常はんなりミステリー作品だ。

今回、真城葵を演じる富田美憂さんに、本作の見どころや演じるキャラクターとご自身との共通点をインタビュー。さらに骨董品店を舞台とした本作にちなんで、富田さんが好きで集めているコレクション品も訊いた。
実際にコレクションを取材現場に持ってきてもらったのだが、富田さんの意外なプライベートな一面が垣間見える結果となった……。
[取材・構成=松本 翼]

京都寺町三条のホームズ


■葵を通して本当に京都にいるような感覚を味わえる
――まず、原作を読まれたときの印象を教えてください。

富田美憂さん(以下 富田)
わたし、実は小説を読むのは苦手だったんですけど、この作品は読んでいるうちに風景や情景が頭に浮かんできて、小説が苦手なわたしでもすらすら読めちゃいました。
京都の風情ある町並みやおいしい食べ物が伝わってくる繊細な文章で、葵を通して本当に京都の街なかにいるような感覚を味わえました。

――ミステリー小説でもありますが、物語はいかがでしたか?

富田
京都が舞台ということで、謎解きのミステリー要素も“はんなり”しているんですよね。葵と一緒にゆっくりゆっくりと謎を解いていくような感覚で、普段ミステリーを読まない方でも、頭に入ってきやすいんじゃないかなぁと思いながら読んでいました。

――ご自身が演じる真城葵についてはいかがでしょう?

富田
私と共通点がたくさんあるなと思いました。このオーディションを受けさせていただいたとき、葵と同じ高校生でしたし、出身地も同じ埼玉で、思春期特有の人間関係の悩みなど共感するところがすごく多くて。
京都に引っ越してきた葵は初めて出会う人々や場所、食べ物などに触れるなかでいろんな発見をしていきますが、見たもの全てに反応して表情がコロコロ変わるところも自分に似てるのかなと。そんなことを思いながらアフレコをしています。


――そんな葵と一緒に謎を解いていくのが、ホームズこと家頭清貴です。

富田
原作を読んでいる時も思いましたが、他のキャラクターとまとっている雰囲気が違うというか、不思議な魅力がある人ですよね。
たまに心の声を読まれるので、ちょっと怖いなーって思うんですけど(笑)、ほんとにカッコよくて素敵なキャラクターだなと思います。


■初めて演じる“ごく普通な女の子”
――葵を演じるにあたって意識していることは?

富田
これまでは癖の強いキャラクターを演じることが多くて、葵のようなどこにでもいるような女の子を演じるのは初めてだったんです。
過去に演じたキャラクターの音声を聴き返して、「こういうセリフ回しとのきこういう癖が出る」ということを取っ払って、できるだけナチュラルに、ごく平凡な女子高生になれるように意識して演じています。

あと音響監督さんからは「葵と同じ目線で物語を追っていくから、"視聴者代表"として起こる事件を体験していきながらセリフを言って下さい」というディレクションがあって、それがなかなか難しいところでした。毎回思考錯誤しながら演じています。


――お聞きしていると、より役者としても幅が広がるような役柄だったんですね。

富田
そうですね。「わたし、こういうキャラクターもできるんだ」という発見がありました。葵を演じるまでは、ふつうの女の子の役はできないのかな……って思っていたんです。
でもオーディションで合格して、葵の役を頂いた時に「こういう役に挑戦できる」とすごく嬉しかったです。だから、色々悩みつつも、今までにない役柄を楽しみながら演じさせていただいてます。

映像で見ると葵って、ホームズと話しているときのリラックスしている雰囲気もありながら、謎を解くときの真剣な表情や、ギャグっぽい顔もあったりと、表情がコロコロと変わるんです。そういう差を出せたら面白んじゃないかと思って演じています。

――石川界人さん演じるホームズとのかけ合いで、気をつけていることはありますか?

富田
第1話では、葵とホームズの出会いが描かれますが、初対面のぎこちなさを出せたらいいなと思いながら演じました。
第2話には、葵がホームズのことを「ああ見えて結構な変人さんなんですよ」と言うセリフがあって、そんな感じでふたりの距離感が近くなっていくのが見どころですね。

■アフレコ現場も京都色強め?
――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?

富田
ほんとなごやかな感じです。男性の方が多い現場なんですけど、気兼ねなく話してくださいますし、皆さん先輩方なので、本当に毎回勉強させていただきながら収録に臨んでいます。
また、円生役の遊佐(浩二)さんをはじめ、京都出身の方が多い現場なんです。なのでよく地元トークで盛り上がっています(笑)。

――具体的にどんな話題が出るんですか?

富田
作中でも、貴船の川床や下鴨神社など、京都の観光地がよく出てきますが、遊佐さんが「実際にはこういうところだよ」と細かく教えてくださって。なのでどんどん京都の知識が得られるような現場になっています(笑)。

あと、「みんなでいいものを作り上げていこう」という想いに溢れた現場で、とくに石川界人さんは、「OKテイクもらっていますが、もう1回やらせてもらえませんか?」と納得いかない部分を録り直したりと、そういうことを気兼ねなく言えるような雰囲気がいいですね。


――ストーリーが進むごとに仲良くなっていく葵とホームズですが、演じられる富田さんと石川さんご自身の関係性はどうでしょう?

富田
石川さんとは今回が初めての共演なんです。PV収録の際に初めてお会いしたんですけど、初対面の人となかなかと話せない人見知りの私に、いろいろと話題を振ってくださったりして、とても優しい先輩だなって思いました。
年齢差もホームズと葵と同じぐらいで、最近は冗談も言えるぐらいの仲になりました!(笑)。

■葵の「良い目」ならぬ「良い舌」を持っている?
――今回の配役が発表されたとき、Twitterで声優以外になれるとしたら「探偵の助手」になりたいという話をされていました。なぜ探偵の助手になりたいのでしょう?
富田
小さい頃、家の近くに小さい探偵事務所があったんですよね。毎日その前を通っていたので、「なんか探偵ってカッコいいな」とふんわりと思っていたんです。

――小さいころ、探偵が実際にどんなことをしている職業か想像つきました?

富田
犯人を逮捕したりと事件を本格的に解決するのが警察で、探偵はただただ尾行をしているイメージがありました。それって、すごく楽しそうだなと。不倫の調査とかしてみたいです(笑)。


――(笑)。ちなみに本作のキャストのなかで「尾行してこの人の私生活を知りたいな」という方はいますか?

富田
石川さんかな……。飄々としていながら、明るくハジける一面もあって、この人どういう生活を送ってるんだろうと気になります!
今のところ、私の中で石川さんは、“栄養素に詳しい人”みたいなイメージがあって(笑)。「これはたんぱく質が多い」とか「こっちは糖質が多い」と解説してくださったことがあったんです。どんな食生活を送っているのか覗いてみたい(笑)。

――舞台である京都の魅力がよく伝わってくる作品ですが、京都の好きなところはありますか?

富田
中学の頃に、修学旅行で一度だけ京都に行ったことがあるんですけど、町並みが風情があってとても素敵でした。
あと、観光客で賑わっていて、とくに外国の方が多くてびっくりしました。地元の埼玉だと観光の外国の方とか見る機会があまりないので。

――京都の良さを語っていただきましたが、富田さんと葵の出身地である埼玉の魅力はありますか?

富田
なんだろう。う~ん……人があんまりごった返していないところ、ですかね(笑)。
あ、埼玉の川口に「太郎焼」というご当地グルメがあって、それはオススメです!
今川焼きにちょっと近いんですけど、小麦粉の生地の中に、あんこやカスタードが入っている食べ物なんです。遊佐さんも、以前イベントで川口にいらっしゃった際に食べたそうで、おいしいとおっしゃっていました。

でもやっぱり埼玉と比べると、京都には有名な食べ物や観光地がたくさんあって、羨ましいなーって思います!

――ちなみに本作のイベントなどで、今後京都に行く機会はあるんですか?

富田
はい、行きます!

――富田さんが京都で一番楽しみにしていることは何ですか。

富田
下鴨神社に行く予定なのですが、すごく楽しみです。あとは抹茶! 本格的に抹茶を点てて、飲んでみたいです。
ほかにも関東では普段見られないものや食べられないものがたくさんあると思うので、見て食べて、感じた空気感をアフレコにも反映できたらなと思っています。


――葵は作品の価値や贋作などを見分けられる「良い目」を持っていますが、富田さん自身の目利きといいますか、「これは見分けられるぞ」というモノはありますか?

富田
目利きとは違うかもしれませんが、わたし、ヨーグルトが好きで「利きヨーグルト」ができます! 例えば、同じメーカーのヨーグルトの中でも、これは「ブルガリア!」とかシリーズまで当てられます。

――それはすごいですね!

富田
ヨーグルトが好きで毎朝食べているうちに、だんだん分かるようになってきて、これは特技と言えるのではないだろうかと。
骨董品を見分ける良い目は持ってませんが、ヨーグルトに関しては良い舌を持っているかもしれません(笑)。
なのでヨーグルトがカギになる事件があれば、ぜひわたしに任せてください!

■富田さんが好きでコレクションしているモノは?
――本作は骨董品店が舞台ということで、ここからは富田さんご自身が好きで集めているものをご紹介いただきます。実際、本日ご持参いただいたそうですね。

富田
はい!
ふたつ持ってきたんですけど……まずは女の子っぽいところからということで、「リップ」です!


コスメの中でもリップが一番好きで、いろいろ集めているんです。これ、たぶん女子あるあるだと思うんですけど、使い切らないうちにどんどん買っちゃう(笑)。

色の種類も豊富で、ラメが入っている特殊なリップもあるんですが、「春だとピンク系」とか季節や服によって使い分けています。

――ちなみに一番のお気に入りはどれですか?

富田
こちらです。


去年のクリスマスにお母さんが買ってくれたリップなんですけど、中にお花が入ってるんですよ。大事に大事に使っています。

――ありがとうございます。では、もう一方のコレクションは?

富田
さっきメイクさんに見せたら爆笑されたんですけど……「しゃくれプラネット」というシリーズのフィギュアです。


富田
ちょっとブサイクなところも可愛いんです!

――女の子らしいリップと比べると、ちょっと意外ですね。

富田
これを紹介してもいいものか不安で、思わずマネージャーさんに確認しちゃいました(笑)。
上野にこのシリーズのガチャガチャがたくさんあって、行くたびに回していいます。
ちなみにお気に入りは、このオオカミです。


いつもは部屋のタンスの上に並べていて、今日持ってきた数の3倍ぐらいあります!

――それはすごいですね! 色々と見せて頂きありがとうございました。では最後にあらためて本作の見どころをお願いします。

富田
原作が小説なので、原作ファンの方には映像として動く葵やホームズたちの姿を楽しんでいただけたらと思います。また京都の町並みが美しいので、本編を見て「京都に行きたいな」と思ってくれたら嬉しいです。
ミステリー作品なので謎解きを楽しんでもらいつつ、物語が進むに連れてキャラクター同士の距離も縮まっていくので、「このキャラとこのキャラのやり取りが好き!」とかぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてほしいです!

(C)望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS (C)「京都寺町三条のホームズ」製作委員会