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グローバルMX-5カップ・ジャパン第3戦:堤が開幕3連勝。2位争いは0.001秒差の劇的決着

2018年07月09日 17:21  AUTOSPORT web

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開幕3連勝を飾った堤優威(T by Two CABANA Racing)
7月1日、鈴鹿サーキットでグローバルMX-5カップ第3戦が開催され、2018年シーズン開幕2連勝中の堤優威(T by Two CABANA Racing)がレース終盤の混戦を制してトップチェッカー。開幕3連勝を飾った。

 グローバルMX-5カップは、2016年にアメリカで先駆けて開催され、昨年からはGMCJとして日本国内でのシーズンがスタート。今年はアメリカで行われるワールドカップ出場権のかかるGMCJシリーズチャンピオンに加え、JAF本州ツーリングカー選手権のタイトルもかけられることになっている。

 ドライコンディションで迎えた第3戦鈴鹿はスーパーGT第4戦タイと日程が重複していたこともあり、優勝候補のひとりである佐々木孝太(HM RACERS)が欠場。グローバルクラス7台、エンブレムクラス1台の計8台で争われた。

 予選セッションでは残り時間7分を切ったところでアタック合戦が過熱。先行車両のスリップストリームを狙った駆け引きを制した梅田剛(TEAM TERRAMOS)が2分29秒429でポールポジションを確保。2番手に堤、3番手に吉田綜一郎(HM RACERS)が続いた。

 45分の決勝レースではポールシッターの梅田がスタートで3番手の吉田に交わされると、翌周には堤にも交わされ3番手に後退。その後は吉田と堤が一進一退の攻防を繰り広げる。

 しかし5周目、130Rでコースアウトした車両があったため、セーフティカーが導入。このセーフティカーランは10分間続くことに。

 リスタート後も、吉田と堤は周回ごとにトップを入れ替える激戦を展開。さらに後方からはポジションを戻してきた梅田も追いつき始め、トップ争いは激しさを増していく。

 ファイナルラップ突入時は吉田がトップを維持していたが、スプーンの立ち上がりで堤が集団から抜け出すことに成功。そのままバックストレートでギャップを広げると2番手に0.935秒差を着けてトップチェッカーを受け、開幕3連勝を飾った。

 2位争いは梅田が先行していたがシケインの立ち上がりでランオフエリアへ出てしまった隙に吉田が逆転する。

 このまま吉田が2位を手にするかと思われたが、その後方からシケインの立ち上がりで車速を乗せてきた村上博幸(村上モータース)がサイド・バイ・サイドに持ち込むと、2台は並んでチェッカー。わずか0.001秒で村上が逆転で2位表彰台をもぎ取った。

 なお、このグローバルMX-5カップ・ジャパンでは、この第3戦から一般応募による観戦ツアーを開催。今回は15名の定員に対し、20名以上のファンが応募するなど盛況をみせた。

 ツアーではGMCJアンバサダーの山野哲也などによるシリーズ解説のほか、ピットツアー、タイヤを供給するミシュランのガレージ訪問などが行われ、集まったファンは熱心に聞き入っていた。

 このツアーは第4戦岡山、第5戦富士でも開催予定で、開催1カ月ほど前に公式サイトにて募集が行われるとのこと。気になる方はチェックをお忘れなく。

 全5戦で争われるグローバルMX5カップ・ジャパン、シリーズ後半戦となる第4戦は8月19日、岡山国際サーキットで行われる。