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日本線の積極展開に自信、ニーズ多様化で地方都市に照準 チェジュ航空、イ・ソックジュCEOインタビュー【一問一答】

2018年07月09日 14:12  TRAICY

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チェジュ航空の李碩柱(イ・ソックジュ)最高経営責任者(CEO)は、大阪府泉佐野市のホテルでTraicyの単独インタビューに応じた。

インタビューを行った6月18日には、11月1日に関西国際空港の発着ターミナルを第2ターミナルに移転することを明らかにしている。移転に合わせて自動チェックイン機7台を設置することで、利便性も向上させる。旅客施設使用料は移転により、現在の大人3,040円、小人1,680円から大人・小人1,540円に引き下げることができ、競争力ある運賃が提供できるとした。

7月21日には、大阪/関西~清州・グアム線それぞれ週7便を同時就航し、大阪/関西を発着する便は週70便体制へと大幅に拡大する。

ー関西国際空港の第2ターミナルに移転することでどのようなメリットがあると考えますか。

「まずLCCターミナルなので、乗客向けではもう少し安い価格、ターミナル利用料を1,500円くらい引き下げた価格で出すことができるので、もっと安い運賃を提供できる。2番目に自動チェックイン機を稼働する予定なので、乗客の皆さんはもうちょっと便利に、スムーズにチェックインできるようになるかなと思っています。」

ー関西~グアム線は他社も飛んでいます、そこに週7便で入っていく中で、チェジュ航空にはどういう風な有利な点、メリットがありますか?

「グアムに行きたいと思っている日本の方がたくさんいらっしゃると聞いているんですけど、乗客のニーズがあるにもかかわらず、他社、日本やアメリカ系の航空会社が飛んでいないと知りましたので、それで就航することにした。需要はあるのに供給の面で足りなかったので、弊社が就航することによって、より多くの日本の方々がグアムに行けることになるので、どちらにとってもメリットがあるのではないかなと思います。韓国からグアムに就航して、たくさんの韓国の方を輸送したことがあります。」

「グアムには弊社のラウンジがあるんですけど、そちらに行かれましたら、専用に現地でどのような旅行ができるかをお勧めすことができますので、それも有利ではないかと思って就航することになったということです。今までたくさんの方が韓国からグアムへ行かれたんですけど、その時のノウハウが沢山ありますので、それを日本の方に利用して頂ければと思います。そういうメリットもあるんですね。そして韓国の会社ですが、日本の方々の趣向、ニーズに合うように少しずつ変化をさせることによって、きっと愛される航空会社になるのではないかと、そのように見込んでいます。」

ーこの他に日本からどういった展開を見込んでいらっしゃいますか?

「日本に今7つの支店を設置してあるのですが、東京、大阪、名古屋、福岡の4つの大都市以外にも沖縄と札幌、観光地にも設置していますし、去年から松山にも就航することになりました。今も韓国の方は日本にたくさん来られますが、昔は観光地や大都市、保養地とかたくさん行かれたんですけど、今はもうニーズが多様化してそういう大都市以外のところにも行きたいという趣向があります。昨年に松山線を開設したことによって、韓国でも成功例として凄く評価されているということなんですね。そういう地方都市の就航をこれからも少しずつ増やしていきたいと思っています。」

「もう一つの戦略は、今までは(ソウル)仁川と釜山からだけ日本に来ていたんですけど、ご存知かもしれませんが左下の全羅南道の務安というところ、そして真ん中の忠清北道の清州、そこからも日本に来ることになりました。韓国から日本に来られる、それも地方都市にたくさん来られる、そういうお客さんを韓国から日本へ招き入れたいと思っているんです。」

ー今、多くの韓国のLCCによる日本への路線拡大が目立っています。その中でどのように差別化していきますか?

「まずは他社いろいろLCCがありますけど、弊社が一番たくさんの便を飛ばしていますので、そういうことによって韓国に戻られる方も、来られる方も、時間をたくさん選べて、そういう意味でも差別化ははっきりと出ているかなと思います。多様なスケジュールがあるメリットと、もう一つはモバイルや携帯を使った予約、それをどこよりも早く、ITを取り入れた予約システムを導入していることも理由です。マーケティングの方も長けていて、今は東方神起というグループをイメージキャラクターにしているんですけども、そういう面でもとても自信を持って展開を繰り広げています。」

「そして客室乗務員の中でも日本語が上手な方々で「ハロージャパン」というチームを作って、より盛り上げる雰囲気を作っています。機内では日本語でゲームをしたり、クイズを出したりとか、そういう機内での特別な時間を持ったりして、凄く喜ばれています。こういうことを更に進化させながら、他社との差別化をより明確にしていきたいなと思って実行に移しているところです。」

ー今後日本のマーケットはどれくらい拡大していくと思っていらっしゃいますか?

「とても難しい質問にですが、これだけは言えるのは韓国から日本に来ようとしているニーズは多様化しているし、そういう人たちがずっと増えているということだけは断言できます。そういう意味からしても、路線拡大はさらに広げていけるということを確証しています。ずっと成長してきましたけど、あと2、3年も成長していけるということを信じています。」

ー日本の地方都市というのは他でどういったところを考えていらっしゃいますか。

「鹿児島は冬に一回飛ばしたことはあったんですけど、北海道の旭川や広島などはちょっと探っているところで、どうかなと今考えているところです。」

ー具体的な決め手になるのは韓国の方のニーズが強いところになるのでしょうか。

「二つあるんですけど、松山を決めたのは、まずは韓国サイドのニーズがあったということが一つ大きなポイントでした、でも松山に決めた時は愛媛県全体がチェジュ航空に全面的なバックアップ、応援をしてくれましたし、また現地の方々もチェジュ航空をたくさん利用してくださったということで、そういうものも考慮してから決めることになりました。」

ー松山では日本人と韓国人の割合はどういった感じでしょう。

「多い時で日本の方々が15%(韓国からは85%)くらいです。」

ーその他の路線で、全体でいうとどういった形ですか?

「名古屋の場合は40%くらいまで、日本の方が来る時もあります。(全路線ははっきりと)覚えていなくて、なかなか数字がすぐに出ないですけども、(日本人は)10%~20%の間で占めていると思います。(為替)レートによって、来られたり、行ったりがかなり違って、波があります。」

ーここ数年で韓国人の方が日本に多く来はじめたのは何が理由なんでしょう。もちろんチェジュ航空さんが運賃をとても安くしたことや、いろんなところに飛ばしたということもあるんでしょうけど、近年韓国の方がどのような経緯から日本に来たいと思い始めたのでしょうか。

「まず旅行したいという趣向が高まったのと、一般的なサラリーマンの方々も日頃のストレスなどを解消するという意味では近場の観光地、国内ではなく海外の観光地にも足を運びたいという、そういうニーズが高まったのではないかと思っています。FITと言って、パッケージではなくて、チケットとホテルを別々にとってする自由旅行を目指す人たちがとても増えたようです。日本に来るとインフラも整備されていますし、綺麗で親切で、そういう意味ではとても気持ちよく過ごせて帰れるということ。(為替)レートも今一番よくて、韓国の方々が日本に旅行するのは今一番人気が高いです。」

ーワイドボディ機の導入予定はありますか?

「(ボーイング)737-800という、機体を今使っています。一つの機体を使うことによって、効率化ですね、いろんな費用面もそうですし、それが今一番だと考えています。