アストンマーチン・レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドが、スポーツクライミングのひとつであるボルダリングに初挑戦する動画が公開されている。そこでボルダリングとレースにある共通点を見つけたという。
2020年の東京オリンピックで正式競技として採用されたスポーツクライミング。そのなかのひとつであるボルダリングは5メートル以下の壁を手と足のみを使って登る競技だ。
室内競技で誰でも短時間で気軽に楽しめるという間口の広さから、都心を始め各地に専用の施設がオープンするなど、日本でも認知度や人気が高まっている。
7月8日に決勝レースが行われたF1第10戦イギリスGPで5位を獲得したリカルドは、レースウイーク突入前にイギリス出身の女性クライマー、シャウナ・コクシー指導のもと、ボルダリングに初挑戦した。
リカルドはまず、初心者向けのもっとも簡単なルートに挑戦。これを軽々とクリアして「もうトップアスリートの気分だよ」と感覚を掴んだところで、コクシーとのレースに臨んだ。
先に頂上へたどり着いたほうが勝者となるレースで、リカルドは両手足を使い簡単なルートで挑める一方、コクシーはより難しいルートを足を使わず両手のみで登るというハンデを背負って挑戦。デッドヒートとなった勝負の行方はぜひ動画でチェックしてほしい。
ボルダリングでは、実際のサイズより小さめの靴を履くことが一般的とされていることから、「靴の履き心地は最悪だった!」とリカルド。それでも「いい刺激になるから、新しいことに挑戦するのはいつでも楽しいものだよ」と初挑戦を満喫したようだ。
「ボルダリングとレースには共通点があると感じたんだ。レースではどういった動きをして、決断を下すか、ある程度想定しながら戦う。クライミングに関してもつねに先を考えながら最速で動けるルートを構築しなくちゃいけない。どちらもつねに一歩先を読んで、動きを考える必要があるんだ」
「ほかのスポーツのアスリートたちがどうやってトレーニングをしているのかなど、ほかの競技から学べることは多いよ」
今回、指導を行ったコクシーは「彼は期待以上だった。正直に言って、彼には難しいかもしれないというルートも登りきってしまったのよ」とリカルドを評価している。
「レースとクライミングには共通点」。レッドブルのリカルドがボルダリング初挑戦