2018年F1イギリスGP決勝で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは13位、ブレンドン・ハートレーはリタイアという結果だった。
ガスリーは14番グリッドからソフトタイヤでスタート、その後、ミディアムに交換。セーフティカーが出動した際にピットインしたガスリーは、ユーズドのソフトに履き替え、2度目のセーフティカーが導入されると11番手に順位を上げる。残り3周の時点でガスリーはセルジオ・ペレスを抜いて10番手となり、ポイント圏内に入ると、その位置でチェッカーフラッグを受けた。しかしオーバーテイク時に接触があったため、審議がなされ、その結果、ガスリーが接触したことでペレスはポジションを落とさざるを得なかったとの判断により、ガスリーに5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2が科された。これによりガスリーの正式リザルトは13位となった。
ハートレーは、FP3でサスペンショントラブルのためクラッシュし、予選に出場できなかったものの、決勝はピットレーンからのスタートが認められた。モノコックは交換され、パワーユニットもクラッシュの影響を確認するために交換。この際に6基目のICE(エンジン)、5基目のMGU-Kが導入された。
しかしハートレーがレコノサンスラップに出た際にマシンに異常が見つかり、レースまでに解決することができず、レースで1周走ったのみでリタイアとなった。ホンダによると、ハートレーのトラブルは、レース後の解析の結果、前夜に行ったパワーユニットの組み付け作業での不具合にあったことが分かったということだ。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーム代表フランツ・トスト
ここへはポジティブな見通しを持ってやって来たが、残念ながらシルバーストンでの週末は期待していたようなものにはならなかった。
FP3では、左フロントサスペンションに不具合があり、ブレンドンが大クラッシュを喫した。ロワウィッシュボーンが壊れたものと考えている。しかし昨日の時点では事故の原因が分からなかったため、ピエールについても走行を見合わせることを決めた。彼は走行時間を削られ、予選でも苦労することになった。それでも彼はいい仕事をして予選14番手を獲得した。
ブレンドンに関しては、クラッシュの後、モノコックを交換しなければならず、ピットレーンから決勝をスタートすることになった。ウォームアップラップ走行中にマシンに問題を見つけたが、詳細を解明できなかったため、ガレージに呼び戻し、問題の修復に当たった。しかし残念ながら1周で彼をリタイアさせなければならなかった。
しかしながらチームの努力には心から感謝したい。昨日は夜8時半の時点でブレンドンのマシンのエンジンは始動、準備が整った状態だった。彼らは本当に頑張ってくれた。それだけにブレンドンがレースできなかったのは残念だった。
ピエールは好スタートを決めて、強力なパフォーマンスを発揮した。ライバルと比較しても一貫したレースペースで、10位で完走を果たし、1ポイントを持ち帰った。今週末はいろいろなトラブルが起こり、チームは過酷な作業に当たらなければならなかったが、ポイントでその努力が報われた。彼らは今日のポイントにふさわしい仕事をした。
次のドイツGPでは今回よりももっといい成績を残したい。
(※ガスリーのペナルティ決定前のコメント)