2018年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは14番手、ブレンドン・ハートレーはFP3でトラブルが発生したため予選に出走できなかった。
FP3でハートレーはアウトラップのターン6で左フロントサスペンションが破損、コースオフしてバリアに衝突した。幸いハートレーにけがはなかった。チームはトラブル原因を探り、ガスリー車のチェックも行ったため、ガスリーもFP3はほとんど走れずに終わった。
ハートレー車の修復は予選に間に合わず、ハートレーは予選出走を断念。ガスリーに関しては、FIAの指示でサスペンションを交換して予選に出場した。
ガスリーはQ1では3回アタックを行い、1分28秒399で15番手となりQ1を突破。Q2では最初のアタックは中古のソフトタイヤで行った後、2回目に新品ソフトで1分28秒343を記録し14番手となり、Q2で予選を終えた。
ハートレーはメディカルチェックをパスし、身体的に走行可能な状態であると認められた。予選不出場だが、スチュワードから、フリープラクティスでのタイムを考慮して決勝に出場することが認められた。サバイバルセルの交換が必要になったため、再車検を受けた後、ピットレーンからスタートする。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
テクニカルディレクター ジェームズ・キー
厳しい一日だった。まず、今朝、マシンに問題が発生したことについて、ブレンドンに謝罪する。彼が無事で本当によかったし、現在のF1マシンの安全性がいかに高いかが証明された。しかしあれは絶対に目にしたくない光景だった。
サスペンションが故障したようだが、この問題の性質は見たことがないものだった。詳細について調査しており、問題を理解し、対策を取るまでの予防的措置として、FP3ではピエールを走らせなかった。
ブレンドンのマシンはダメージが大きく、彼は予選に出走できなかった。明日の決勝をピットレーンからスタートさせるため、準備に当たる。
ピエールはFP3でほとんど走らず、予定していたテストやセットアップの微調整を行うこともできないまま、非常に不利な状況で予選に臨んだ。しかし彼は昨日のプラクティスより予選での方がマシンが良くなったと感じていた。Q1で3回のランを行い、Q2では想定していたペースを出したが、今日はQ3に進出するのは不可能だった。
週末を通して中速コーナーでの改善に努め、高速コーナーでも強力だと思うが、直線スピードと低速コーナーでのパフォーマンスが劣っている。オーストリア、そしてイギリスを経て、今何に取り組むべきなのかをつかんでいる。
昨日のロングランペースはライバルと比べても悪くないから、14番グリッドスタートのピエールがクリーンなレースをし、チャンスを生かして戦えるよう全力を尽くしたい。ブレンドンについても後方からの追い上げに期待している。