自分の肌やフェイスラインや体力に「老い」を認めざるを得なくなってからは、せめて綺麗な歳の取り方をしたいと願うようになった。生き物としての美のピークは若い頃にあると知りながらも、だからといって「年齢を重ねる=劣化」という悲観的な観念に囚われたくはないと思う。
綺麗に歳を取っている人というのは、いわゆる美魔女とは違う。美魔女は「いかに老いに逆らい続けられるかの闘い」を体現している人たちで、彼女たちは自分の老化を受け入れることが苦手だ。そのためだろうか、彼女たちからは大変綺麗だがどこか生き辛そうな印象を受ける。(みゆくらけん)
「自分の人生を楽しめている人と、ひがみねたみで生きている人の違い」
一方で「この歳なんだからシワなんてあるのが当たり前」みたいな雰囲気を出しながらも、その顔に刻まれたシワがとっても美しい人がいる。眉間のシワやほうれい線は目立たないのに、くっきりとした目尻のシワが優しさや柔らかさを醸し出しているような人。シワはシワでもその刻まれ方は「劣化」ではなく「熟成美」とさえ思う。そういう人に出会う度、こんな風に歳を取りたいなと憧れてしまう。
先日のガールズちゃんねるでも「いい感じに歳を取る人とそうでない人の違い」というトピックが話題になっていた。トピ主の女性は「やはり気の持ちようや食生活で変わってくるのでしょうか?」と尋ねている。
集まったコメントの中で目立っていたのは「リア充かどうかが大切」というもの。つまり、いかに楽しくリラックスした生活を送っているかが重要で、「実生活が満たされているかどうか」という声を筆頭に、
「自分の人生を楽しめている人と、ひがみねたみで生きている人の違い」
「趣味を持ったりいろんな遊びをしてる人は良い歳の取り方してる」
「苦労してる人はやっぱり老ける」
などという声が上がっている。確かに充実した人生を楽しんでいる人は自然に表情も明るくなる。また「自分の年齢をありのまま受け入れている人は楽しそう」という声もあったが、無理をしていない柔らかい雰囲気がハッピーなオーラを感じさせるのかもしれない。
「髪がパサパサだとなんか残念」
「お金に余裕がある人と無い人は全然違う」というコメントもあった。確かに生活にある程度の余裕がなければ美容にも趣味にもお金を回せない。歳を取ると若い時以上に生活苦やストレスは見た目や雰囲気に出ると考えてよいだろう。
その他、「日焼け対策」「美意識を高く持っているか」「急に痩せない・太らない」なという声があった。すべてに説得力を感じるが、特に質・量・艶を含めた髪の問題は重要な気がする。
「髪がパサパサだとなんか残念」
「おばさんの茶髪ってなんで不幸せ感が漂うんだろう」
というコメントもあったが、髪が傷んでいたり貧相だったりすると「潤い」がなく枯渇している印象があるのではないだろうか。枯渇は老いに直結するイメージだ。
ともかく、歳を取ることには誰しも逆らえない。綺麗な老い方を目指すために健康・充実・リラックスを心がけた日々を送っていきたいと思う。