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白石和彌、廣木隆一、豊田利晃らが絶賛! 『ルームロンダリング』に日本の著名監督陣がコメント

2018年07月08日 09:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 現在公開中の映画『ルームロンダリング』に、日本映画界の名監督たちが絶賛コメントを寄せた。


参考:オダギリジョーが語る、“少し異質”な演技論 「『役になりきる』という言葉は大きな勘違い」


 池田エライザが主演を務める本作は、新たなクリエイターの発掘を目指して映画企画を募集するコンテスト「TSUTAYA CREATORS‘ PROGRAM FILM2015」で、全474企画の中から準グランプリFilmarks賞を受賞したハートウォーミング・コメディ。事故物件に住んでその履歴を帳消しにする、“ルームロンダリング”という仕事をこなす、人付き合いが苦手で、彼氏なし、人生こじらせ真っ最中の八雲御子が、この世に未練タラタラなユーレイたちに振り回される日々を送る模様を描く。


 メガホンを取った片桐健滋監督にとって、本作は初の長編映画。2000年に渡仏し、フランソワ・トリュフォーの編集で知られるヤン・デデに3年間師事し、2003年に帰国してから、ミュージックビデオ、イベント映像などフリーの編集を経て、演出部に転向。以降、数多くの邦画作品で助監督を務めてきた人物だ。


 今回、本作を鑑賞した日本映画界の名監督8名がコメントを寄せた。『血と骨』の崔洋一、『孤狼の血』の白石和彌、『百円の恋』の武正晴、『洗骨』の照屋年之、『泣き虫しょったんの奇跡』の豊田利晃、『忍びの国』の中村義洋、『OVER DRIVE』の羽住英一郎、『ナミヤ雑貨店の奇跡』の廣木隆一が、絶賛の感想を綴っている。


 蒼々たる顔ぶれの名監督たちからの言葉を受け、片桐監督は「たくさんの大好きな先輩から、こんなあったかいコメントを頂けて本当に嬉しくて、文字を見て久方振りにうるっとしました。“ファッキン・サンキュー!!!”」、と劇中に登場する台詞を使用して、喜びを表現している。


【コメント一覧】
■崔洋一監督
悲しくも滑稽な人間ドラマは、切なく、後で、じんわりと胸に効いてくる。
エライザ良し。幻想をホワッと軽く超えていく女の子ぶり、凄く洒落ている。なんか、小洒落たフランス映画じゃないか。僕は好きだ。うかうかしていられない。出る杭は打つ、ではなく、出る杭は、根元から切らなければならない……おっといけないこんな妄想に浸ってしまうほどに面白い映画ができた。手が届く人間関係とゴーストの想いがクロスすると、静謐で、こんな物語になる。この変なファンタジー大好き。


■白石和彌監督
片桐さんが超可愛い映画を撮った!
出てくる人間たちがみんな愛おしい。
幽霊はもっと愛おしい。
片桐さん、優しいなあ。池田エライザ、凄い女優だなあ。


■武正晴監督
演出部仲間の片桐監督待望のデビュー作品、大いに期待してます。同じく演出部仲間の梅本プロデューサーとのコンビで日本映画界をかき回していただきたい。


■照屋年之(ガレッジセール・ゴリ)監督
片桐監督の印象「監督なのに汚くない!ヒゲも毎日剃って、毛先も遊ばせて、オシャレも毎日変えてくる!」
作品は「題材が興味を引く!演者が曲者揃い!ユーモアと悲しみのバランスが最高!」
もう何か欠点見つけたい「どうか監督の足が悪臭でありますように!」


■豊田利晃監督
幼い頃に父親を亡くし、その死の影と共に生きてきた片桐が、幽霊を題材にした映画を撮ると知って納得した。
でも、こんなキュートで可愛い映画になるとは思ってなかったよ。新しい才能の誕生に拍手を送りたいと思います。


■中村義洋監督
僕の『残穢~住んではいけない部屋』で助監督をやってくれた片桐君が、事故物件という同じテーマでこんな真逆な映画を作ったことは、本当に看過できない、けしからん事です。
でも、持って生まれた上品かつ上質な笑いと、救いに昇華させる確かな手腕に感心させられ、そして何より、新人なのにここまでエンタメな方向に舵を切ったことが嬉しくてたまりません。くやしいけど、よくやった!


■羽住英一郎監督
胡散臭くて怪しい登場人物ばかりなのに、観終わる頃には全員愛おしく、こちらが浄化されてしまう!恐るべし片桐監督のデビュー作!!


■廣木隆一監督
監督デビューおめでとう!!ましてオリジナルなんて!そんな作品はいろんな人に見て欲しいと思います。当たり前だけど、きっとこの映画には片桐監督の今までの思いやメッセージや家族や子供や悔しさや優しさがいっぱい詰まった映画になってると思うから。片桐監督の今を一緒に楽しんでもらえると思います。キャストもスタッフの皆んなもおめでとう!!


(リアルサウンド編集部)