2018年F1イギリスGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーはFP3でのトラブルの影響で予選に出場することができなかった。
FP3でハートレーはアウトラップのターン6で左フロントサスペンションが破損、コースオフしてバリアに衝突した。幸いハートレーにけがはなかった。
ハートレーはメディカルチェックをパスし、身体的に走行可能な状態であると認められたが、マシンの修復が間に合わず、予選出走を断念した。しかしスチュワードは、フリープラクティスでのタイムを考慮して決勝に出場することを許可。サバイバルセルの交換が必要になったため、再車検を受けた後、ハートレーはピットレーンからスタートすることが許される。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ブレンドン・ハートレー 予選=不出場
今日のクラッシュは現代のF1マシンの安全性を証明するものになったと思う。あのようなクラッシュを喫しても大事なく自力でマシンを降りて歩いて立ち去れたことは、F1というスポーツの安全性がどれだけ進化しているかを示している。
僕は無事だった。でもマシンはそうではなかったね! 予選に出られなくて残念だった。今日のために金曜にたくさんデータを集めて準備してきたのに。ラップ序盤の数コーナーでは、マシンの感触がとてもよくて、昨日よりもすでに0.3秒か0.4秒速いペースで走っていたんだ。でもコーナーをいくつか回ったところで終わってしまった。ブレーキペダルを踏んだ瞬間に突然フロントサスペンションが壊れた。
それでもチームの皆が決勝に向けてマシンを修復してくれると信じている。前向きな気持ちを失ってはいない。明日のレースで戦うつもりだよ。
(事故の瞬間について語り)本当に突然起きた。何の前触れもなかった。縁石に乗ったわけでもないし、バイブレーションも出ていなかった。ブレーキペダルを踏んだ瞬間に壊れたんだ。
なんとかマシンのスピードを落とそうとしたけれど、ウォールに激しくヒットしていまった。怖がる時間すらなかった。最後の1秒か2秒になって「このままハイスピードでウォールに衝突するんだな」と思い、心の準備をした。
もちろん楽しい経験ではない。恐怖はなかったけどね。マシンに気持ちが集中していて、アドレナリンが出ているから、怖いという気持ちは出てこないんだ。