7月7日(土)、イギリスのシルバーストンでFIA F2第7戦のレース1が開催され、アレキサンダー・アルボン(ダムス)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)はリタイア、牧野任祐(ロシアンタイム)は12位だった。
ポールポジションはジョージ・ラッセル(ART)が3戦連続で獲得、牧野は17番手、福住は19番手からのスタートとなる。
フィーチャーレースとして行われるレース1の周回数は29周。ソフトとハードの両コンパウンドを使用する義務がある。
前戦オーストリアに続きローリングスタートで開始されたレースは、ラッセルが好スタートを決め、オープニングラップをトップで終える。
17番手スタートの牧野はポジションを一つ上げ16番手、福住は19番手のままオープニングラップを終えた。
2周目、福住はロイ・ニッサニー(カンポス)に交わされ最後尾の20番手に転落する。
4周目、アルジュン・マイニ(トライデント)が前を行くアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)をオーバーテイク、7番手に浮上する。
マイニの勢いは止まらず、5周目にはランド・ノリス(カーリン)を3コーナーで交わし6番手に浮上してみせた。
6周目、トップのラッセルを含む10台のマシンがピットイン。ラッセルはタイヤ交換に手間取り、同じタイミングでピットインしていたアルボンの先行を許してしまう。7周目にはノリス、福住、ニック・デ・フリース(プレマ)がピットインした。
また、ラッセルとジャック・エイトケン(ART)に対して、ピット速度違反があったとして5秒加算ペナルティが科される。
8周目までに17台のマシンがピット義務を消化するなか、ハードタイヤでスタートしていた牧野はステイアウトを選択。ファステストラップをマークしながらハイペースで周回を重ねる。
15周目、福住のマシンにトラブルが発生、ハンガーストレートでマシンを止めてしまった。これによりバーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。
アルボンは17周目、3番手のラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)をオーバーテイク。まだピットに入っていない牧野に続く2番手に浮上し勝利を確実なものにしていく。
20周目、トップを走行していた牧野がピットイン。ソフトタイヤに交換し、14番手でコース復帰を果たした。
21周目、ノリスにターン6で仕掛けたショーン・ゲラエル(プレマ)がスピン。グラベルにマシンを止め、このレース2度目のVSCが導入された。
その後、レースに大きな動きはなく、ピットインでラッセルを逆転したアルボンが逃げ切り優勝。今シーズン2勝目を飾る。2位にラッセル、3位にはアントニオ・フォコ(チャロウズ)がつけた。
牧野はレース後半ポジションを上げ10番手でフィニッシュしたものの、VSC導入時に違反があったとして5秒加算ペナルティを科せられ12位となる
FIA F2第7戦イギリスのレース2は、日本時間7月8日17時20分からスタートする。
■FIA F2第7戦イギリス レース1 順位結果
PosNoDriverTeamTime/Gap15A.アルボンダムス52'04.51928G.ラッセルART9.783321A.フォコチャロウズ18.507420L.デルトラズチャロウズ26.689514L.ギオットカンポス27.01661A.マルケロフロシアンタイム27.10774N.デ・フリースプレマ・レーシング28.034811M.ギュンターアーデン34.020910R.ボシュングMPモータースポーツ37.2271019L.ノリスカーリン39.620119R.メリMPモータースポーツ39.971122牧野任祐ロシアンタイム40.131137J.エイトケンART42.9301416A.マイニトライデント54.8551515R.ニッサニーカンポス58.0641617S.フェルッチトライデント59.394176N.ラティフィダムス59.764NC18S.セッテ・カマラカーリンDNFNC3S.ゲラエルプレマ・レーシングDNFNC12福住仁嶺アーデンDNF