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K2 R&D LEON RACING 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

2018年07月07日 21:02  AUTOSPORT web

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LEON CVSTOS AMG
2018 AUTOBACS SUPER GT
Round.4 IN THAILAND 300km RACE

ポイント獲得も表彰台に一歩とどかず

6/30(土)公式練習 10:00~11:35
天候:曇り/晴れ 路面:ドライ
気温:32度 路温:42度

 シリーズ中盤戦の第4戦は海外大会となり、タイ・チャン・インターナショナルサーキットで行われる。高い気温・激しいスコールなど、難しいコンディションになることも予想され、今大会もタフな戦いになりそうだ。
 
 強い日差しが照りつけるなか、午前の公式練習がスタート。順調にセッションが進み、両ドライバーはクルマ・タイヤのフィーリング、コース状況をじっくり確認しながら周回を重ね午後の予選へと備える。2番手で公式練習を終え、予選に向けて好調な滑り出しとなった。
 
公式予選Q1 15:15~15:30/Q2 16:00~16:10
天候:雨/曇り 路面:ウエット/ダンプ
気温:30~29度 路温:36~33度

 予選スタートまで1時間を切ったころ、空が急に暗くなり、雷鳴ととも大粒の雨が降りだした。スタート前にスコールは上がったものの、コース上に川があるため、安全を優先し予定より15分遅れでスケジュールが進行される。Q1をドライブするのは黒澤選手。ウエットタイヤを履いてコースインし、コースの状況を慎重に確認しながらアタックに備える。
 
 7周目にアタックし、1分42秒182のベストタイムを出し、3番手の位置につけQ2へつなげた。Q2は蒲生選手が担当する。500クラスのQ1セッション中にライン上は乾き始め、ドライタイヤでコースインする。
 
 コンディションがダンプからドライへと変化し、難しい状況のなか、6周目に1分32秒554のベストタイムを記録する。そのタイムは#88が記録していたトップタイムと1000分の1秒まで一緒となったが、先に記録していた#88がポールポジションとなり2番手で予選を終えた。
 
 しかし、予選後の車検で#88に違反が見つかり、全タイム抹消となり、繰り上げでK2 R&D LEON RACINGがポールポジションとなった。明日の決勝はポールポジションからのスタート。力を出しきり、チーム一丸となって挑む。

7/1(日)決勝 15:00~
天候:晴れ 路面:ドライ
気温:35度 路温:45~42度

 酷暑で迎えた決勝日。トラック上は強い日差しが照りつけ、立っているだけで汗が流れ落ちるような暑さ。レース前に行われたサーキットサファリ、ウォームアップ走行では、レースに向けての最終確認を行った。
 
 スタートドライバーは黒澤選手が担当。ポールポジションの位置につき、フォーメーションラップを終えレースがスタート。何としてでも、ポジションをキープしたままレースを進めて行きたいがスタート直後の1コーナー、その先のストレートと立て続けに抜かれてしまいオープニングラップでポジションを2つ下げ3番手で戻ってくる。
 
 9周目から500クラスと絡み出し、上手く使って前車との差を縮めるも、チャンスが生まれず逆に5番手までポジションを落としてしまい苦しい展開となる。LEON CVSTOS AMGは24周目にピットインし、タイヤ交換、給油、を迅速に行いドライバーを蒲生選手に交代し後半スティントを託す。
 
 ピットアウト後のポジションは実質4番手につける。ベストラップを更新しながら走行し前車に追いつくも、ライバルの巧みなブロックにより、なかなか抜くことができない。その後、オーバーテイクのタイミングを伺いながら周回を重ね、何度もオーバーテイクを試みるが500クラスの車両、周回遅れの車両が悪いタイミングで絡み、逆にポジションを落してしまい5番手となる。
 
 終盤に前車がアクシデントによりピットイン。それにより4番手にポジションを戻し、そのままフィニッシュ。4位でレースを終えた。今大会は、ポールポジションを獲得し、表彰台へのチャンスが近かっただけに悔しい結果となった。
 
 しかし、ポイントランキングはコンスタントにポイントを積み重ね3位に。次戦富士は500マイルの長丁場のレース。通常のレースよりも多くのポイントを獲得できるチャンスでもある。チーム1つとなり、今季初の表彰台を目指す。
 
決勝を終えて
溝田監督
「PPからのスタートでしたが、前半は防戦のみのレースになってしまいました。他車と比較すると圧倒的にストレートスピードが遅く、現状の性能調整では何もできなかったと思います。後半も、前車のスリップに入っても全く抜くことができず、目の前にある表彰台はタイム差以上に遠いです。その中でも、チームとしてポイントを持ち帰れたことは良かったと思います。次の富士は今回以上にストレートスピードに差が出てキツイですが、表彰台を目指して頑張ります」

黒澤選手
「予選で蒲生選手が頑張ってくれてPPからのスタートでしたが、私がスタートを担当してポジションを守り切れずとても悔しいです。チームは頑張ってくれて、連続完走は良かったと思います。ポイントも順調に取れているので何処かで大量得点を獲得できる様に引き続き全員で力を合わせて頑張っていきます!」

蒲生選手
「今回も走り始めから調子も良く、予選ではウエットとドライの両場面で速さを見せることができました。決勝では混戦になると抜くのが難しく、最後まで攻めて走りましたが表彰台には一歩とどきませんでした。でも、開幕戦から着実にポイントを獲得できているので、焦らず勝てるレースが来るまでしっかり準備をしたいと思います」