Q1からQ3にかけて雨が降ったり止んだりでウエット/ドライのタイヤ選択が難しい状況のなか、スーパーフォーミュラ第4戦富士の予選はニック・キャシディがポールポジションを獲得、2番手に山本尚貴、3番手に石浦宏明のトップ3となった。3名のドライバーの会見でのコメントは以下のとおり。
予選ポールポジション ニック・キャシディ(KONDO Racing)
「今日は僕は絶対にポールを獲れると思っていた」
「すごくうれしいよ。今シーズンはスーパーフォーミュラでなんとか結果を残したかったので、今日の予選もすごく集中して臨みました。それでいい結果が出たので良かったです」
「今日、一番難しかったのはクルマのセッティングでした。どちらのタイヤを選ぶのかは簡単だったけど、セットアップはドライで行くのか、ウエットのセットアップでいくかチームが迷っていて、その時の無線はとても面白かったんです。エンジニアやメカニックがセットアップを変えようと話していたんだけど、『ハロー、ハロー。すみません。何も替えなくていいよ。ストップ、ストップ!』って、メカニックはびっくりしていたけど、僕の方で替えるのは止めました。ウエットでもドライでも、今日は僕は絶対にポールを獲れると思っていたので、落ち着いていこうと話していました」
「Q3のときはチームと無線で話していて、どのタイミングでピットインすればいいか僕の方で決めてチームに話していた。中嶋一貴選手がウエットタイヤで走っていたときには彼がポールポジションだなと思っていたけど、自分としてはタイヤ選択も空気圧もパーフェクトな状況ではなかったと思うけど、とにかく自分の中でその状況でできることでベストを尽くそうと思ってアタックしていました」
予選2番手 山本尚貴(TEAM MUGEN)
「2周アタックできた選手と1周しかできなかった選手の差が、結果に表れた」
「どのドライバーにとっても難しいコンディションだったと思うんですけど、特に最後のQ3に関してはほとんどのドライバーがスリックタイヤを装着しているなかで、あんなに雨が降ってくるとは思わなかったので、唯一だったと思うんですけど、中嶋一貴選手がウエットタイヤを付けているという情報はあったので、中嶋選手がポールを獲ったなと思ったくらい、戦略的には裏目に出てしまいましたけど、ピットですぐにタイヤ交換してくれて、僕の場合は2周、ニック(キャシディ)と同じくアタックできて、2周アタックできた選手と1周しかできなかった選手の差が、結果に表れた部分があるのかなと思います」
「個人的なことで言えば、こういう荒れたコンディションのなかでセカンドのポジションを得られたのは、自分自身、成長を感じる予選だったと思いますし、チームもうまく戦略を立ててリカバリーしてくれたので、この2番手を明日、しっかりと活かしたいなと思います」
予選3番手 石浦宏明(P.MU / CERUMO · INGING)
「できるかぎりのことをしての3番手。走りには満足しています」
「今日の予選は山本(尚貴)選手が話したように、判断がすごく難しくて、予測しようにも、コースに出てみないとセクター3とか、どれくらい雨が降っているのか分からない状態でした。予測というよりも、臨機応変に合わせることができたかどうか、みたいなところがあったと思うので、その中で、(P.MU / CERUMO · INGINGの)2台ともQ3にしっかりと進めたというのはチームのとっさの判断のお陰だと思います」
「実際、最後のQ3はドライタイヤで出て行って、しかも一番最後に出て行ってしまったのでウエットタイヤに替えるのが一番遅いタイミングになってしまって、ピット出る時に『ごめん。タイミング的に計測1周しかできない』と言われていて、そこに集中するしかなかったので必死でアタックしました。ここにいるメンバーのなかで僕が一番最初にチェッカーを受けて、その時にはトップタイムだったんですけど、できるかぎりのことをしての3番手だったので走りには満足しています。勝負はまた明日があるので、明日、頑張りたいと思います」