ファーストアタックでターゲットタイムを出したのは、ランキングトップの山本尚貴(TEAM MUGEN)。3周目で1分24秒181を記録している。山本のこのタイムを上回ったのが関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)で、1分23秒954をマークしリーダーボードのトップに立つが、走行するたびに順が激しく入れ替わる展開に。
残り10分となったところで、各車がピットイン。ここで後半セクションのセクター3で雨が降っているという情報が入り、全車コースインを行うことなくピットで待機を行う。この時点で、前戦ポールポジションの野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、初の富士戦となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、ダニエル・ティクトゥム(TEAM MUGEN)などがノックアウトゾーンのままの状態となる。
残り2分でターゲットタイムをマークしたのは塚越広大(REAL RACING)で1分24秒893。そのタイムを伊沢が上回りトップに浮上する。さらに平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分23秒328で1番手タイムを記録する。このまま平川がトップでQ2通過なるかと思われたが、国本が1分23秒200でタイムを更新した。
一方でジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、松下信治はここで姿を消し、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGは野尻とともにQ3進出を逃している。伊沢、山下健太(KONDO RACING)、大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)、小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)はQ2脱落を喫した。
■Q3:再びの降雨によるタイヤ交換のなかでトップタイムをマークしたキャシディ 雨が上がった状況で迎えたQ3。しかし、徐々に空が暗くなり始め、セッション開始と同時に本降りの雨になる状況に。8台中7台がソフトのスリックタイヤを選んでいたなか、ただひとり最初からウエットタイヤでコースインしたのが中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)だった。スリックタイヤでスタートした7名のドライバーはコースインしてすぐに緊急ピットイン。レインタイヤに交換して残り約3分でタイムアタックを行うことになった。