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SF富士で負のスパイラルを断ち切れるか。関口「(スーパーGTタイのガス欠は)とにかく、ショックでした」

2018年07月06日 19:41  AUTOSPORT web

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2018年スーパーフォーミュラ第4戦富士金曜走行時の関口雄飛
今週末に富士スピードウェイで開催されるスーパーフォーミュラ第4戦富士。今年は第2戦オートポリスが悪天候のためキャンセルとなり、実質2戦の開催となっているが、その2戦とも山本尚貴(TEAM MUGEN)が優勝を飾り、シリーズランキングを独走している。今週末の富士ではどのような展開となるか。この一戦で注目したいのが第2戦SUGO、そして先週のスーパーGT第4戦タイで不運にあった関口雄飛だ。

「今回は天候が微妙で、日曜日は晴れるかもという予報なので、天候によって同じ雨でも今日のセッションみたいに最後に水が少ないときと、セッション最初の多い時と、チームによって優位性が変わってくると思います。雨でも雨量で全然変わってくるので、読めないですね」と、今週末のスーパーフォーミュラ第4戦金曜走行で3番手タイムをマークしたITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口。

「今日の走行の感じだと、雨がそこそこ多い時も、最後の少ない時でも、トップ6くらいのポジションにはいられるのかなと思いますので、クルマのベースとしてはそれなりに、まずますだと思います」と続ける関口。

 前回のスーパーフォーミュラの第3戦SUGOでは、予選Q1で5番手タイムをマークしながら運営側のミスでタイム抹消となってしまい、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの抗議が認められ、大会競技長に注意喚起のペナルティが下されることになった。だが、関口の予選順位が変わるわけではなく、不運にも予選16番手スタートとなり、決勝でも13位で終えることになった。

 そして先週のスーパーGT第4戦タイでは、レース終盤にトップの小林可夢偉に追いつきながら、ファイナルラップでまさかのガス欠となってしまい優勝のチャンスどころか表彰台をも逃す結果に。スーパーフォーミュラ、スーパーGTと、関口は2戦連続で不幸な目に遇っている最中でもある。

「お祓いにいかなきゃいけないと思って、効果があるというお寺を教えてもらったんですけど、結局、スケジュールがタイトだったこともあって行けませんでした」とタイからの帰国後について話す関口。

「(ファイナルラップでのガス欠は)ホント、悔しかったですね。クルマを降りたときはもう……マジでもう……怒ってもしょうがないし……とにかく、ショックでした」

 だが、立ち直りが早いのも関口の特徴のひとつだ。

「その日のうちにブリラムからバンコクに移動して、その日の夜にはもう気持ちは切り替えることができました」と、関口らしく気持ちはすでに今週末の戦いにフォーカスできている様子。そのスーパーフォーミュラ第4戦はどんな展望で臨むのか。

「今週末は山本選手が実質2戦で2勝している状況でポイントランキングで抜けているので、この富士で優勝、最低でも表彰台に挙がらないと面白くなくなる。そういう意味では最低でも表彰台を狙いたいので、堅く進めてポイント獲得を優先したいと思います」と関口。

 お祓いには行けなかったが、このサーキットで今までの不運を振り払えるか。今週末の富士はスーパーGTも合わせて、関口の今季の勝負どころとなる。