ホンダは、二輪初のハイブリッドシステムを採用したスクーター『PCX HYBRID』を9月14日(金)に発売すると発表した。
PCXシリーズは国内では2010年より販売が開始されたホンダのスクーター。現在は排気量125ccのPCXと150ccのPCX 150の2種がラインアップされている。
ホンダは、2017年に開催された東京モーターショーで、『PCX HYBRID』を市販予定モデルとして出展し、初のハイブリッドシステムが採用されている二輪車ということで注目を集めた。
『PCX HYBRID』は、今年4月にフルモデルチェンジが施された現行モデルをベースに、量産二輪車用では世界初となるハイブリッドシステムを採用した125ccのスクーターとして開発。
新たに高出力型リチウムイオンバッテリーを搭載し、エンジン始動や発電を担っているACGスターターに駆動アシストの機能が追加された。また、モーターによるアシストの恩恵を受けるため、同排気量のスクーターを超えるスロットルレスポンスや高い運動性能が発揮されるという。
燃費はWMTCモード値で51.9km/L。モーターのアシストは2パターンのモード選択ができ、走行状況や好みに合わせて設定可能。快適な走行と適度なアシストを両立し低燃費の『Dモード』、アシストを強めスポーツ性が高めな『Sモード』がある。
ハイブリッドシステムは、ボディーサイズに納まるコンパクトなシステムで、シート下の収納スペースはPCXの容量28Lより下回るがヘルメットが収納できる23Lの収納スペースを残した。
『Honda SMART Key システム』が採用されているため、スマートキーを携帯して車両に接近することでスマートキー自体を取り出すことなくメインスイッチノブの解施錠が可能となる。
カラーリングは、パールダークナイトブルーの1色で、メーカー希望小売価格は432,000円(税込み)。「Honda二輪EV取扱店」での取り扱いで受注生産となる。