Aimerの新曲“Black Bird”が映画『累-かさね-』の主題歌になることがわかった。
6月にフルオーケストラを従えたコンセプトライブを開催したAimer。“Black Bird”は9月5日発売のトリプルA面シングル『Black Bird / Tiny Dancers / 思い出は奇麗で』に収録される。Aimerが実写映画の主題歌を担当するのは初。映画公開日の9月7日はAimerにとってデビュー7周年の記念日となる。
同シングルには“Black Bird”“Tiny Dancers”、父の日にあわせて発表された“思い出は奇麗で”のほか、“今日から思い出”のセルフカバーを収録する。いずれの楽曲も「幼くも、今を支える思い出たち」をコンセプトに制作された。
9月7日から全国東宝系で公開される映画『累-かさね-』は松浦だるまの同名漫画が原作。伝説の女優の娘として天才的な演技力を持って生まれながら、自らの醜い容姿にコンプレックスを抱いて生きてきた淵累と、恵まれた美貌を持つが、女優として花開かずにいる舞台女優の丹沢ニナが、キスをした相手と顔が入れ替わる口紅に導かれて出会い、反発しながらも互いの目的のために、口紅の力を借りて入れ替わることを受け入れる、というあらすじだ。主演を土屋太鳳と芳根京子が務め、「顔が入れ替わる」という設定から、累とニナの2人の人物を土屋と芳根がそれぞれ演じ分ける。
Aimerは「実写映画の主題歌を担当させていただくのは今回が初めてで、ひとつの夢でもありました。偶然にもわたしのデビュー日にあたる9月7日に公開される映画『累-かさね-』の世界を、『Black Bird』が彩れていたら本当に幸せです」とコメント。
土屋は「エンドロールから流れるこの歌を聴いた時、夜明け前の、闇から光に変わろうとする空の色を思い出しました」、芳根は「衝撃でした。完成した映画を観た際に初めて聴かせていただいたのですが、エンドロールで流れてきたこの曲の『累 -かさね-』の世界観を後押ししてくれる力強い歌声に、感情がとても昂ぶり、映画を観終わってもしばらく興奮状態が収まらなかったです!」と語っている。
今回の発表にあわせ、『累-かさね-』の新しい予告編も公開。Aimerの新曲を一部聴くことができる。
■Aimerのコメント
たったひとつの口紅のもとに為す術なくもつれ合い折り重なってゆく2人の女性の運命を、一足先に目撃させていただきました。憎み、怯え、絶望し、ときに泣きじゃくり咆哮し狂気を渦巻かせながら、それぞれの孤独の中で2人がもがき争うさまに、息を飲み見入りました。本当の美しさとは、醜さとは? ついつい問いかけてしまいます。実写映画の主題歌を担当させていただくのは今回が初めてで、ひとつの夢でもありました。偶然にもわたしのデビュー日にあたる9月7日に公開される映画『累-かさね-』の世界を、「Black Bird」が彩れていたら本当に幸せです。
■土屋太鳳のコメント
エンドロールから流れるこの歌を聴いた時、夜明け前の、闇から光に変わろうとする空の色を思い出しました。累たちの世界を美しく引きずるこの歌はエンドロールの闇を更に切なくするけれど、同時に魂の傷を包み、前を向かせてくれる歌だと思います。私にとって「累 -かさね-」との出会いが、自分が愛せない自分と向き合い、その向こうへの一歩となったように、Aimerさんの生命力溢れる歌声によって、多くの人が光と出会いますように。
■芳根京子のコメント
衝撃でした。完成した映画を観た際に初めて聴かせていただいたのですが、エンドロールで流れてきたこの曲の「累 -かさね-」の世界観を後押ししてくれる力強い歌声に、感情がとても昂ぶり、映画を観終わってもしばらく興奮状態が収まらなかったです!「愛されるような誰かになりたかっただけ」、劇中の累とニナのどちらの気持ちにも寄り添った歌詞に、撮影をしていた時に感じた「累の気持ち」、「ニナの気持ち」両方を思い出させられました。是非、歌詞にも注目して聴いてみて欲しいです。誰もが、心の芯を震わせられます。
■上原寿一(映画『累 –かさね-』プロデューサー)のコメント
累は闇を抱えた若い女性がのし上がっていくダークシンデレラストーリーとでもいうべき作品です。
劣等感や優越感、悲しさや喜びなど相反する要素が入り混じるその独特の世界観を表現してもらえる儚くも力強い、神秘的な唯一無二の歌声を切望していました。
そんな中、まさに独特な声色を持ち、何か見えないものを手に入れたいと渇望するようなAimerさんの歌声と出会い、この人しかいないなと思いました。物語の登場人物とも同世代ということでも更に縁を感じ、オファーさせていただきました。
「Black Bird」はまさに主人公の気持ちを象徴した楽曲でこの曲に出会えてよかったと思いました。
Aimerさんのデビュー日が映画の公開日である9月7日ということは後から知ったのですが、まさに今回の出会いは運命だったのではないかと思っています。