ルイス・ハミルトンは、フェラーリのパワーユニットは今やメルセデスよりもパワーの面で優れていると語った。ルノーを搭載するレッドブルの首脳陣や、フェラーリと提携するザウバー代表も、2018年型フェラーリ製パワーユニットは非常に優れているとの考えを示している。
今シーズンはパワーユニットのエレメントの基数制限がさらに厳しくなり、より高い信頼性が求められているが、エンジンのパワーと効率を向上させるためのフェラーリの努力は実を結んでいるようだ。
昨冬、フェラーリは、エンジン技術チーフのコラード・イオッティの指揮の下、出力を高めると同時に、大きな改善が見込める低速から中速スピードにおけるパフォーマンス向上に重点を置きつつ、パワーユニットの改善に取り組んだ。
「彼らのエンジンは素晴らしい」とレッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェラーリのパワーユニットについて述べた。
「我々のシャシーはおそらくトップ3チームのなかでも最高のものだが、彼らを抜くことができなかった。彼らの方がパワーの面で勝っているのだ」と彼はオーストリアでブラジルのGloboに語った。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコもそれに同意している。
「彼らがパワーにおいて優れていることは、一目瞭然だ」とマルコは述べた。
タイトル防衛を目指すメルセデスのハミルトンは、ライバルであるフェラーリの進歩を目の当たりにしており、今やパワーに関してはフェラーリはメルセデスを超えたと考えている。
「パワーの面で彼らが優勢にあることに、疑問の余地はない」とハミルトンは述べている。
ザウバーF1チーム代表のフレデリック・バスールは、今年のザウバーが予想以上に好調なのは、2018年型フェラーリエンジンに依るところが大きいと認めている。
「同じバージョンのフェラーリエンジンを搭載していることで、大きな違いが生み出されている」」とバスールは述べた。
「我々は徐々にシャシーを改善しているが、今年のエンジンに助けられていることは明白だ」