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「戦略担当者に無線でミスを謝罪させるのは間違っている」メルセデスの行動にレッドブル代表は批判的

2018年07月05日 15:51  AUTOSPORT web

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メルセデスF1のピットウォールスタンド
F1オーストリアGPで、メルセデスの戦略担当者が無線を通して自分のミスをルイス・ハミルトンに謝罪した件について、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、チームメンバー個人に公に謝罪させるのはチームのアプローチとして間違っているとの意見を示した。

 バルテリ・ボッタスがリタイアし、その後ルイス・ハミルトンも信頼性の問題によってレースを終えることになった。しかしメルセデスはそれ以前に、バーチャル・セーフティカー発動時にハミルトンをピットに呼び戻さず、リードを失うという戦略ミスを犯していた。

 メルセデスのチーフストラテジストを務めるジェイムズ・ボウルズは無線を通して自分のミスを認め、ハミルトンに2度謝罪。ミスによって失ったタイムを取り戻すため、プッシュするようハミルトンに頼んだ。

 ホーナーは、レッドブルでは同様の状況に直面したとしても、クルーが公の場での説明責任を負うことはないと主張した。

「ドライバーにはそれぞれ違いがあり、私はルイスと仕事をしたことがないから、彼がどういう行動によって士気を鼓舞されるのかは分からない。だが、4位から先頭に戻ろうというドライバーの意欲をかきたてるためにチームメンバーを犠牲にしなければならないというのは、公平に見ても奇妙なことに思える」

「メルセデスは、予選でフロントロウを獲得して先頭集団にいることに慣れてしまっているに違いない。表彰台を獲得できないようなレースは彼らにとって大失敗なのだ」

 ホーナーは、個人を公の場に晒すと、その人物が重圧に屈してしまうリスクがあると考えている。

「他チームの入り組んだ事情は知らないからなんともいえないが、私の考えでは、チームとしてやらねばならないことは、チームとして勝ち、チームとして負けることだ。だから我々は成功や失敗について個人を名指しすることはあまり、というよりも滅多にしない。なぜならその個人に過大な監視やプレッシャーを課すことになるからだ」

「だから我々のチームとしての指針では、個人の責任ではなく、連帯責任となる」

「もちろん説明責任はあるだろうが、それは公の場ではなく、適切な環境で関係者のみで取り組むことだ」