アニメーション映画『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』の予告編が公開。あわせてエンディング主題歌を木村カエラが担当することがわかった。
8月24日から全国公開される同作は、元スタジオジブリの西村義明が代表を務めるアニメーション制作会社・スタジオポノックによる短編アニメーション制作レーベル「ポノック短編劇場」の第1弾作品。「ちいさな英雄」をテーマに据えて、『メアリと魔女の花』などの米林宏昌監督による初のオリジナル作品『カニーニとカニーノ』、百瀬義行監督の『サムライエッグ』、山下明彦監督の『透明人間』の短編3作品で構成される。
木村カエラはエンディング主題歌として新曲“ちいさな英雄”を提供。同曲のサウンドプロデュースは渡邊忍(ASPARAGUS)が担当している。8月22日には配信シングルとしてリリースされる。なお木村カエラの新たなビジュアルは鋤田正義を迎えて撮影されたもの。
■木村カエラのコメント
この3作品を手掛けられた、米林監督作品や、百瀬監督、山下監督が関わった作品の大ファンで、いつか自分の曲も一緒に何かできないかとずっと思っていたので、今回お話をいただいて、夢が叶いとてもうれしく思っています。この映画のお話をいただいた時、短編劇場ですが、この映画の短い中にこめられた、それぞれの監督の願いや、映画チームの願いである、“子どもたちから大人まで楽しめるアニメーション映画を作りたい”という気持ちをひとつずつ感じながら、映画チームと何度も打ち合わせを行い、西村プロデューサーと作り上げていきました。
3作品のすべてをまとめるというエンディングテーマなので、映画の大きなテーマをもとに、この映画を観終わった人たちすべての人が笑顔で帰れるような楽曲をつくろうと思い、この楽曲を聴いた、子どもたちがのびのびと生きてほしい、育ってほしいと、私なりの目線で書かせてもらいました。
この作品がたくさんの人の元に届くことを願っています。
■西村義明プロデューサーのコメント
物語も絵柄も作り手も異なる3つの作品を、「ちいさな英雄」というテーマで明るく包む歌が欲しい。声の中に笑顔が見える木村カエラさんの歌声なら、この無理難題に一緒に挑んでもらえるんじゃないか。その思いでエンディングテーマをお願いしました。後日、歌曲が完成したとき「緊張しすぎて泣きました!」と笑っていた木村カエラさんですが、こちらは思わず「すごい!」と唸りました。カエラさんの曲と真っ直ぐな声は、感傷や叙情を軽々と飛び越えて、劇場をキラキラと祝福で満たします。映画館からの帰り道、大人も子どもも思わず口ずさんで空を見上げるような、とても素敵な歌の完成に心から感謝しています。