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人口食肉で食料危機を救う!? ビル・ゲイツも投資する、シリコンバレー発祥のMemphis Meatとは

2018年07月04日 22:02  Techable

Techable

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将来的に、全世界で食料危機になる可能性が十分にあるため、昆虫食などが現在流行っている中、アメリカのあるMemphis meatというスタートアップでは人口食肉を生み出し販売するビジネスを行っている。
シリコンバレー発のスタートアップ、Memphis Meatとは
Memphis meatは、シリコンバレーに本拠を置くスタートアップで、元Microsoftのビル・ゲイツやVirgin Group創設者のリチャード・ブランソンらが多額の投資をしている。

事業内容としては、一切家畜を屠殺せずに家畜の細胞から人口食肉を生成し、商品として提供している。人口食肉の味ではあるが、殆どオリジナルと変わらないとのことだ。
人口食肉の生成プロセス
では、実際にどう人口食肉を生成するのかについて説明すると、まず生成したい肉、例えば鶏肉なら鶏から幹細胞を採取し、培養することで幹細胞から筋繊維に変わり、6週間寝かせることで食用肉に生成することが出来るとのこと。

培養する過程で、水、養分、ミネラル、糖分などの栄養素を与えることで食肉が徐々に成長する仕組みになっている。
人口食肉の課題点とは
さて、イノベーティブなビジネスを展開するMemphis meatだが、1つだけ決定的な課題がある。それは、生産費にかかるコストが高いことだ。スーパーでは、1ポンド(453g)あたり3.2ドル(約360円)ほどで生産出来るものの、Memphis meatが生産する人工食肉のコストは1ポンドで約9000ドル(約100万円)もかかってしまう。

Memphis meatの大衆に向けての実用化は未だ乗り越えなければならない点がいくつもあるが、もし全世界に安価な値段で普及すればかなり需要があることは間違いない。今後、Memphis meatのビジネスの発展には要注目だ。

Memphis meat