マクラーレンがレーシングディレクターのエリック・ブーリエ退任を含む組織変更を行うことについて、CEOザック・ブラウンは、現在低迷するチームの状況を好転させるには、大規模な変更が必要であると語った。
4日、マクラーレンは、「レーシングオペレーションにおけるリーダーシップの再編」を発表、約4年チームで過ごしたブーリエが辞任したことを明らかにした。それに伴う組織変更のなかで、マクラーレン・レーシングのCOO、サイモン・ロバーツが製造、エンジニアリング、ロジスティクスの監督を行い、アンドレア・ステラがパフォーマンスディレクターとして、トラックサイドオペレーションの責任を担うことが決まった。また、元CARTシリーズのチャンピオンであるジル・ド・フェランが新設されたスポーティングディレクターのポジションに就くことも発表されている。
ブラウンは今回の変更は、低迷するチームの状況を改善するためのものであると説明した。
「2018年型MCL33のパフォーマンスはマクラーレンの全メンバーの期待に届かないものだ。特に熱心な我々のファンにとってはそうだと思う」とブラウン。
「これはマクラーレンのために懸命に働き、貢献している数百人の従業員たちのせいではない」
「原因はシステムおよび体制にあり、内部から大規模な変更を行う必要がある。本日の発表により、問題点への対処を進め、復活への第一歩を踏み出すために動き始める」
「チーム全員を代表し、マクラーレンに貢献してきたエリックに対し、感謝の言葉を贈りたい。彼の今後の活躍を祈る」
チームを去ることになったブーリエは次のようなコメントを発表した。
「過去4年にわたり、これほど素晴らしいチームと働けたことを誇りに思う。しかし今が私にとって職を辞する正しいタイミングであると認識している」
「マクラーレンの全スタッフが今シーズンとその先の将来に活躍することを願っている」