エン・ジャパンは6月29日、「副業(パラレルキャリア)」に関するアンケート結果を発表した。調査は5月7日 ~ 31日にかけて実施。「ミドルの転職」を利用する、35歳以上の転職経験のある1144人から回答を得た。
全体で30%のミドルが「現在。本業以外での活動もしくは副業をしている」と回答。年収別に見ると、年収1000万円以上で31%、年収1000万円未満で30%となっており、あまり差は出なかった。
副業中の人に、「副業に取り組む理由」を聞くと、最も多かったのは「報酬が得られる」(57%)、だった。次いで「知見・視野が広がる」(46%)、「本業の収入だけは充足していない」(40%)も上位にランクインした。
年収別に比較すると、年収1000万円以上は1位「知見・視野が広がる」(67%)、2位「新しい人間関係を構築できる」(50%)で、副業を通じて刺激や充足感を得る事が目的だとうかがえる。
年収1000万円未満は1位「報酬が得られる」(60%)、2位「本業の収入だけは充足していない」(42%)だった。年収1000万円未満の人は収入を増やすことを目的にしている傾向があるようだ。
具体的な副業の取り組みについては、「本業以外の単発の仕事」(46%)が最多だった。年収1000万円以上では「株式投資」(22%)、「起業」(15%)、「不動産投資」(13%)、「仮想通貨への投資」(13%)など、投資関連が目立った。
「副業の成果が本業で認知され、実際の業務での活用や売上貢献につながった」
また全体で54%の人が「副業が本業で役に立ったことがある」と回答。役に立ったエピソードとして、
「副業の成果が本業で認知され、実際の業務での活用や売上貢献につながった」(37歳男性)
「本業では出会えない業種の人々と仕事をすることにより、固定概念を崩していくことができるところ。ひいては本業でも柔軟な発想に役立ち、自社が遅れている環境などが分かるところなど、メリットがたくさんあると思う」(37歳女性)
「株式投資を行う事で、投資先企業や業界を調査するため知見が広がる」 (54歳男性)
といったコメントが寄せられた。
このほか、「副業のおかげで会社が倒産した後も収入が途絶えず、また、ジョブチェンジもできた」(50歳男性)などの回答があった。