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【ブログ】悩み多きハートレー、それでもカメラ目線は忘れない/F1オーストリアGP現地情報 2回目

2018年07月04日 11:11  AUTOSPORT web

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今回は、2連戦目のF1第9戦オーストリアGP。休む間もなく現地に飛び立ったムッシュ柴田氏が週末の様子をお伝えしていきます。宿の雰囲気、最高ですねぇ。
 
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昨日までどんより天気だったオーストリアのお山も、土曜日からはパキッと晴れました。



去年から定宿にしてるB&Bの部屋からの風景です。ここからレッドブルリンクまでは、高速を使って30分ほど。交通の便は、いい方だと思います。駐車場に止まってるクルマは、僕のレンタカー以外は全部オランダナンバーでした(!)。



早朝のサーキットは霧に包まれてましたが、それもすぐに晴れ、



レッドブル飛行編隊のデモフライトがガンガン。第2次世界大戦中の戦闘機やら爆撃機やらが飛んでましたけど、もしかしたらレッドブル創設者ディートリッヒ・マテシッツの個人コレクションを飛ばしてるのかも。


で、そのマテシッツ様が、お忍びでサーキットまでやって来ました。



直前まで、誰にも知らせず。本人が気紛れなのと、誘拐を恐れてのことだとオーストリア人ジャーナリストが解説してくれました。



その時モーターホーム内では、トロロッソ・ホンダのドライバー二人とレッドブルのレーシングアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士が何やら話し合い中。ブレンドン・ハートレーってこういう時でも、カメラが向けられてるのに気付くと、目線をこっちに向けるんだよね(苦笑)。

そのあとピエール・ガスリーはすぐに席を外したんですが、



ハートレーは少し場所を移動して、マルコ博士と話し続けてました。というかマルコ博士は、ほとんど聞き役という感じでしたけど。


そしてマテシッツがいるのに気付くとすぐに近づいて、少し言葉を交わし、



最後は笑顔で別れていました。


ガスリーに比べてなかなか結果が出せないことで、本人もけっこう悩んでるみたいなんですよね。翌日のレースも、十分にポイントを取れる速さがあったのに、チームがガスリー優先の戦略を取ったこともあって入賞圏内に届かず。最後はマシントラブルでリタイアに終わってしまいました。チームのみんなも応援しているし、ここが踏ん張りどころかと。


今さら言うまでもなく、レースの世界は厳しいですよね。



FIA F2でも福住仁嶺選手のチームメイト、マックス・ギュンターが、この世の終わり状態になってました。予選6番手の速さを見せながら、レース1ではタイヤがあっという間に垂れてしまい、ボロボロと抜かれて12位完走。福住くんは彼を見て、「昨日の僕は17番手で、まさにあの状態でした」と、まったく他人事ではないようでした。


でも決してあきらめずに再起を誓う人もいるんですよ。



アメリカ資本にF1から追い出されたバーニー・エクレストンです。この週末、久々にグランプリサーキットに顔を見せて、ホンダの倉石誠司副社長にも盛んに笑顔を振りまいてました。(僕のツイッターのフォロワーの人に教えてもらったんですが、シャツのエリに注目。付いてるF1のロゴが、きっちり昔のヤツです)



ちなみに3ヶ月後には、88歳(!)。でもしばらく見ないうちに若返ってるどころか、いっそう精悍さを増してました。



そろそろ首の周りが涼しくなってるこの人も、バーニーを見習った方がいいかもしれません(爆)