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F1 Topic:オーストリアGPで幻となったリカルドの巨大バースデーケーキ

2018年07月04日 07:51  AUTOSPORT web

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巨大なレーシングシューズの形をしたリカルド誕生ケーキ
レース後、クリスチャン・ホーナー代表の取材をするため、レッドブルのモーターホームへ行った。すると入口にあるカウンターテーブルに巨大なレーシングシューズが置かれていた。スタッフに聞くと、「ダニエル(・リカルド)の誕生日ケーキ」だという。  


 レースが行われた7月1日は、リカルドの29回目の誕生日。レース前には通常のバースデーケーキでお祝いをしていた。おそらく、これはレースでリカルドが良い成績を挙げた後、再度お祝いを行うために用意していたものなのだろう。シューズ型のケーキの中を覗くと、コップが埋め込まれていた。そう、シューイをやってもらおうとしていたのである。


 しかし、この日のリカルドのレースは散々なものだった。一時はチームメイトのマックス・フェルスタッペンに続いて、リカルドが2番手を走行していたときもあったが、リヤタイヤにひどいブリスターが発生。そのためキミ・ライコネンに追い抜かれて3番手に後退。その後タイヤ交換を行うため、予定外のピットストップを行い、ポジションを下げた。挽回しようとコースに復帰した直後、今度はエキゾーストのトラブルで、リカルドはマシンをコース脇に止めてリタイアを強いられたのだ。

「チームとマックス(・フェルスタッペン)もそしてオーナーの(ディートリヒ・)マテシッツにとって素晴らしい一日となって良かった。心から祝福したい。僕も自分の誕生日を良い結果で祝いたかったけど、そうはならなかった……」

 2年前のオーストリアGPでは、誕生日前日に2年間の契約更新を発表したリカルド。今回も誕生日の7月1日になんらかの発表があるのではないかという噂があったが、レッドブルリンクではなかった。

 レース後、レッドブルはフェルスタッペンの優勝を祝って、チーム全員で集合写真を撮影した。レース後、「ここに立っていたくないし、お涙頂戴の自分の話もしたくない」と語っていたリカルドだが、チームメイトとチームを祝福するために、気持ちを取り直して、参加した。

 バースデー・シューイはかなわなかったが、それは次戦イギリスGPで予定されていると噂されているチーム残留発表の席で笑顔でやってもらいたい。