リクルートキャリアは6月29日、新卒学生の就職プロセス調査に関する結果を発表した。調査は、6月15日~6月19日に実施。2019年卒業(修了)予定の大学生 1198人・大学院生 552人の計1750人から回答を得た。
6月15日時点での大学生の就職内定率は76.0%で前年同時期の70.5%と比べて5.5ポイン増の高水準で、前年を上回るペースで内定を獲得していることがうかがえる。また、6月1日時点の68.1%から7.9ポイント上昇した。
内定をゲットしても就活を続ける大学生が4割
就職志望者のうち、大学生の就職活動実施率は50.9%で前年同時期の55.5%と比べて4.6ポイント低く、就職活動を終わらせるペースが早まっているようだ。また、6月1日時点の66.9%と比べて16.0ポイント低いという結果だった。
就職活動実施率を文理別で見ると、文系が前年同時期比5.2ポイント減の55.5%、理系が前年同時期比3.3ポイント減の41.0%となった。
就職志望者のうち、大学生の就職内定取得者の就職活動実施率は前年同時期とほぼ横ばいの38.9%で、内定を得ていても就職活動を継続している学生が約4割いることがわかった。
一方で、内定を得ていない学生のうち約9割が就職活動を継続していた。ESや面接で苦戦し、持ち駒が少なくなってきている学生も一定数おり、就活の二極化が推察できる。
6月15日時点で内定を取得している大学生の内定取得社数は平均2.29社で、6月1日時点の2.14社から0.15社多かった。また、辞退率は51.0%だった。内定先企業の業種は、1位 「情報・サービス業」(49.1%)2位「製造業」(33.1%)3位「金融業」(17.1%)だった。
内定先企業の従業員規模は、「300人~999人」(32.8%)で最多で、次いで「1000人~4999人」(32.5%)、「5000人以上」(32.2%)と回答があり、内定獲得先企業への入社の意向は8割を超え高水準であることがわかった。