トップへ

ポルシェジャパン 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

2018年07月03日 11:31  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

PACIFIC with GULF RACING
D’station Porscheが8位でポイント獲得、GULF NAC PORSCHE 911は16位に
スーパーGT第4戦でポルシェ911 GT3 R勢が2台完走

 ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のワークスドライバーであるスヴェン・ミューラーが所属し、911 GT3Rで2018年のスーパーGT GT300クラスに参戦するD’station Racing(#7)は、第4戦(チャン・インターナショナル・サーキット)の決勝において8位で完走し、ポイント獲得を果たしました。同じく911 GT3 Rを駆るGULF NAC PORSCHE 911(#9)は16位で完走しました。

 今年で5年目の開催となるSUPER GT唯一の海外ラウンド、チャン・インターナショナル・サーキットでのレースは、開催時期を6月に移し、第4戦として行われた。走行初日となる6月30日(土)は公式練習からD’station Porscheが8番手につけるなど好調な立ち上がりをみせるが、昼すぎに降ったスコールにより、午後の公式予選はウエットコンディションとなってしまう。

 走り出しこそ水量が多かったコース上だったが、急速に路面コンディションが変化していく。そこでD’station Porscheの予選Q1アタッカーを務めた藤井誠暢はQ1のセッション中にタイヤ交換を決断し、水量に合わせたウエットタイヤを装着して上位進出を狙うべくふたたびコースイン。
 
 しかし交換したタイヤのウォームアップが予選終了までに間に合わず、自身のベストタイムは更新するものの1分43秒934で15番手のとどまり予選Q1突破には届かなかった。

 一方、久保凛太郎がアタックしたGULF NAC PORSCHE 911は、1分43秒523というベストタイムを記録し13番手につけるが、こちらもQ1突破にはわずか0.001秒届かず。911 GT3 R勢はQ2に進出できず予選を終えることになった。

 迎えた7月1日(日)の決勝日は、地元の多くのファンが詰めかけ賑わいをみせるなか、晴天の下、現地時間午後3時に決勝レースのスタートを迎えた。藤井がスタートドライバーを務めたD’station Porscheと久保がスタートを担当したGULF NAC PORSCHE 911が競り合いながら1周目を終えるが、D’station Porscheが先行。GULF NAC PORSCHE 911がこれを追っていく展開となる。

 2台の戦略はピット作業で分かれた。タイヤ4本交換を選択したGULF NAC PORSCHE 911に対し、D’station Porscheはタイヤ無交換作戦を採用する。30周を終え7番手までポジションを上げピットインしたD’station Porscheは、藤井からミューラーに交代。ピット作業時間を短縮し、ポジションアップに成功する。

 交代したミューラーは、タイヤを労りながら54周目には前を行く#2 ロータスをパスし、8位でチェッカーフラッグを受け貴重なポイントを加算。ドライバーズランキングでもトップから14点差の7位につけている。

 一方、久保から石川京侍に交代したGULF NAC PORSCHE 911だったが、終盤にはガス欠を感じさせる症状に見舞われてしまったこともあり、16位でチェッカーを受けた。ただ、今回の週末を通じさまざまなトライをみせたGULF NAC PORSCHE 911にとっては、今後に向けて浮上のきっかけをつかむレースとなった。

 次のスーパーGTレース第5戦は、8月5日に静岡県の富士スピードウェイで決勝レースが行われる予定になっている。