第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)
エアコン壊れ、猛暑の中激走するもスローパンクでポイント逃す
決勝直前のウォームアップ走行では、気温が高かったにもかかわらず、タイヤのコンディションが非常に良かったので結果に期待が持たれた。しかしながら、車両に装着しているエアコンの調子が悪く、ドライバーの熱対策が心配された。
スタートは高木真一。高木は1コーナーを過ぎた次のストレートで1台かわし、2番手に浮上。トップのクルマと激しいバトルを繰り広げる高木だが、横に並ぶことはできるものの、抜くまでには至らず苦戦していた。序盤ペースが上がらなかった3番手のクルマが背後まで迫ってきて、3台による激しいバトルが展開された。
高木は集中力を切らすことなくバトルを続けた。20周目に500クラスの車両が1コーナーの手前でスピンを喫し、ちょうど高木が1コーナーに差し掛かった目の前を通過した。高木に被害はなかったが、ヒヤッとした瞬間だった。
次の周にトップの車両がルーティンのピットインに入りトップに浮上。高木は後続を引き離し、29周目にルーティンのピットイン。ショーン・ウォーキンショーに代わる。ショーンは9番手でコースに復帰し、32周目には高木のベストタイムを更新し、速いペースで前車を追った。
37周を過ぎたあたりからルーティンのピットインの車両が増え、44周目には2番手まで順位を回復した。ショーンは自己ベストを更新しながらトップの車両を追った。トップとの差は6秒以上あったが、トップより速いペースで徐々に差を縮めていった。しかし、58周目に左リヤタイヤがスローパンクになりピットイン。激しい順位争いと灼熱の路面にタイヤが悲鳴をあげてしまったようだ。
1輪のみ交換してコースへ送り出したが、ポイント獲得はならず11位でレースを終えた。なお、55号車はエアコンが故障してしまい、高木もショーンもコメントを取ることが出来ないほど疲労困憊だった。次回は相性の良い富士なので大量ポイントを獲得したい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「速さも作戦も完璧だったね。エアコンが効かないなかでふたりのドライバーは集中力を切らさずに頑張ってくれた。結果的にポイントは獲れなかったけど、パフォーマンスは良かったので、次回の富士で挽回したいね」
安藤博之エンジニアのコメント
「昨日の練習走行でのドライでのセットアップは良かった。ウォームアップでは非常にクルマのコンディションやタイヤの状態も良かったので、決勝に向けてアジャストしていきました」
「順位を上げられる手応えもあり、レースではトップグループで展開することができました。結果的に11位までポジションを落としてしまいましたが、良いパフォーマンスを発揮できたと思います。次回は挽回したいです」