第4戦 チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)
序盤の接触、追い上げるもマシントラブルでリタイア
連日スコールがない日はなかったが、今日は雨の予報はない。しかし、スタートが近づくにつれ入道雲が出てきた。チームはウエットタイヤ装着も考慮しスタートを迎えた。
スタートドライバーは伊沢拓也。グリッドは灼熱地獄だったので、スタート直前まで伊沢は体力温存のため、ピットで暑さを凌いでいた。伊沢は車に乗り込み、いよいよスタートとなった。昨日の午前中はクルマのバランスも良かったので、それを再現すべく、ウォームアップでセットアップを進めスタートを待った。
15時にスタートが切られ、順位をキープしたまま順調なスタートを切ったように見えたが、2周目に他車と接触。スピンはしなかったものの、順位を14番手まで落としてしまう。バックミラーを失ってしまったものの、車両に問題はなく、その後はペースよく周回を重ねた。
22周目に他車がコースアウトしてしまい、順位をひとつ上げる。25周を過ぎたあたりからルーティンのピットインを始める車両が増え、29周のピットンまでに9番手まで順位を上げた。
交代した野尻は13番手でコースに復帰したが、原因不明の不調を訴えてきた。車両が思うように加速しないようだ。そのまま周回を重ねたが、35周目に車両チェックのためにピットイン。不調の原因が究明出来ず残念なりタイアとなってしまった。次回は昨年ポールトゥウインを達成した富士だ。今回の雪辱を果たしたい。
鈴木亜久里監督のコメント
「出口が見えないレースだったね。予選の時からバタバタしてしまって、自分たちのレースが出来なかった。トラブルは仕方ないけど、次回はこのような事が無いように準備していきます」
星学文エンジニアのコメント
「昨日の予選であまりうまく走れなかったので、ウォームアップで決勝に向けて調整しました。スタートしてから速さもなくて厳しい展開でした。伊沢がインラップ前に良いタイムを出してくれたので、良いところも見つけることができました」
「今回レクサスが上位にきていたので、NSX-GTは遅れを取っていると感じました。結果的にトラブルでレースを終えてしまいましたが、次回のレースは距離も長いので、ポイントを獲得して後半を有利に進められるようにしたいです」
野尻智紀選手のコメント
「週末を通して収穫もありましたが、ボク達にとって結果が得られなかったのは非常に辛いです。しかし、次回のレースはポイントも多く付与されるので、今回のレースを糧にして結果を追求したいです」
伊沢拓也選手のコメント
「前半からうまくレースを組み立てられなかったのですが、何とか勝機を見出そうとプッシュしました。最終的にはトラブルでレースを終えましたが、鈴鹿から考えても今回のレースはペースが遅かったので、次回のレースに向けて修正していかなければなりません」